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『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』漫画で学ぶ高級時計の魅力

100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?-表表紙
100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?-裏表紙

今回は、高級腕時計専門誌『クロノス 日本版』にて連載されていた漫画「ムリやり時計ゼミ」を集めたコミックスをご紹介します。

タイトルがかなりキャッチーですよね。すでに100万円超えの時計を購入している方たちはギクッとしますし、時計について興味を持ち始めた方やこれから購入する方もそそられるタイトルではないでしょうか。

『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』の内容

Chronos第37号ムリやり時計ゼミ159頁

Chronos第37号 2011年11月号 159頁より

高級時計のことをまったく知らない女性漫画家マキヒロチ先生が、日本一時計に詳しい時計ジャーナリストの広田雅将氏、通称「ハカセ」の案内のもと、時計にまつわるテーマでさまざまな時計の現場に"大人の社会科見学"に行き、時計マニアとは異なる、しかし、女性漫 画家ならではの鋭い視点で切り込 み、高級時計はなぜこんなに高いのか、その 理由をひとつひとつ解き明かしてい くレポートエッセイ漫画です。

引用: https://booklive.jp/

『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』は、『クロノス 日本版』の連載漫画「ムリやり時計ゼミ」をまとめて一冊にしたコミックスです。単純にまとめたものという訳ではなく各回の終わりには、『広田ハカセの補習コラム』が追加されており、より理解を深めることができます。

本書の構成は以下の通りです。

広田ハカセのオススメ
高級時計ガイド

第1話: 薄型はすごい!?

第2話: オーバーホールは高くない!!

第3話: エナメル文字盤はなぜ高い?

第4話: 歯車と脱進機はなぜ大事?

第5話: クロノグラフは飾りじゃない!

第6話: なんで正規店がいいの?

第7話: 夜光塗料はMade in Japan!

第8話: アンティークウォッチは面白い!

第9話: やっぱり時計学校に行きたい!

第10話: サファイアクリスタルってどうやって作るの?

第11話: トゥールビヨンって何がエライの?

あとがき

基本的には腕時計に関してのあれこれを解説する漫画なのですが、クロノグラフ機構についてや夜光塗料、アンティークウォッチの魅力や時計学校についてなど一歩踏み込んだ内容となっています。
実在する会社や人物への取材をベースとしており信頼性が高く初心者から玄人まで楽しめるものになっていました。

『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』の魅力

Chronos第37号ムリやり時計ゼミ166頁

Chronos第37号 2011年11月号 166頁より

漫画家のマキヒロチ先生といえば、「いつかティファニーで朝食を」や「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」などの代表作があり、どちらも実写ドラマ化されるほどの人気作品です。

今回はそんな漫画家であり時計素人のマキヒロチ先生が実際に高級時計について学んでいく内容ですが、元々コミカルな作風が多いためクスッと笑いながら読み進められました。

カラー写真を交えた解説は、巻頭の4ページほどだけでコラム以外すべてマンガ形式のため非常に読みやすかったです。逆に特定のメーカーの特定のモデルについて知りたい・学びたいという方は別の本を読んだ方を手に必要がありそうですね。

時計に関する書籍といえば、日本では雑誌が中心でやはり英語が必要となる海外のものが多いためこういう手のものはサクサク読めるのが魅力です。実際には、100万円超えの時計ばかりでなく高級時計がなぜ高いのかということを時計の内外から学ぶことができおすすめの一冊です。

全2巻ですでに完結しているので続編も今後ご紹介したいと思います。

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