腕時計の読みもの

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Apple Watch Series 4が大画面になって登場 インターフェースも刷新!

アップルパークでの基調講演で紹介されるApple Watch Series 4

Appleは、カリフォルニアのアップルパークの基調講演でアップルウォッチの最新作Apple Watch Series 4の発表を行いました。これまで数週間に渡ってさまざまな噂が流れていましたが、Series 4には、多くのアップデートや変更点が含まれていました。

ケースの新色や新素材、薄型ベゼルを備えた大画面やアプリケーションをシャッフルすることなくひと目でより多くのことを行えるインターフェイスなどです。

Apple Watch Series4の新しくなったハードウェア

Apple Watch Series 4の外観概要

Apple Watch Series 4の外観

Apple Watchは、2014年にはじめて登場して以来デザインへの大幅な変更はなく今回のSeries 4も同様でひと目でそれと分かるデザインになっています。丸みを帯びた長方形で、右上にはデジタルクラウンが採用されており、内外にセンサーもあります。

新しいケースサイズ

Apple Watch Series 4 40mm
Apple Watch Series 4 44mm


これまでのモデルとの最も大きな違いは、2つのサイズオプションです。以前のApple Watchはすべて38mmと42mmのサイズでしたが、Series 4は、40mmと44mmのサイズ展開となります。腕時計として考えると大きめのサイズ展開になった印象がありますが、Series 4はケースの厚みが少し小さくなっているため全体の容量としては、以前の世代よりも小さくなっています。Series 3の薄さは11.4mmで、Series 4の薄さは10.7mmと約0.7mm薄くなっています。

サイズが大きくなった理由は、新しい「エッジトゥエッジディスプレイ」のためのスペースを確保するためです。これは昨年のiPhone Xと同様です。この2つのモデルは、それぞれ35%と32%画面が大きくなっており、実際に着用し腕を見た時にその恩恵に気づきます。もう一つ注目すべきなのは、これまでのApple WatchのストラップがSeries 4でも使えるという点です。Apple Watch Series 3までのモデルを使っていた方はいくつかストラップを持っている方もいたかと思いますが、Series 4になったからといって新しく購入する必要はありません。

ケースサイド

Apple Watch Series 4のケース右側には、マイク、ボタン、新しくなったデジタルクラウンが採用されています。
Apple Watch Series 4のケース左側には、大きくなったスピーカーが搭載されておりこれまでよりも50%音量が大きくなります。
Apple Watch Series4のケースサイド

ハードウェアには、いくつか変更点があります。1つめは、ケースサイドの違いです。まず最初にケース右側のデジタルクラウンは、以前は赤く大きなドットデザインでしたが、Series 4では、薄い赤いリングになりました。個人的な意見ですが、これによってよりエレガントなデザインになったと思います。Seris 4のデジタルクラウンには、感触センサーがついたため機械式時計のようなリューズの感覚を味わうことが可能になりました。またマイク用の小さな開口部があり、単独のボタンもこれまでどおりです。このボタンは、まだ感圧式のボタンではなく物理的なボタンです。ケースの反対側、左側には、スピーカー用の2つの小さな隙間が開けられています。Series 3よりも大きくなり、50%音量が大きくなっているとのことです。

ケースバック

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Apple Watch Series4のケースを裏返すとケースバックが刷新されたことが分かります。これはサファイアガラスとブラックセラミックでできています。見た目の変化だけでなく携帯電話やGPS信号による干渉を低減する機能も持ち合わせています。また心拍センサーも変化しました。Series 3までは光学式の心拍センサーのみでしたが、Series 4からは電機心拍センサーが搭載されています。FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けています。これによって心電図機能が新しく追加されました。消費者向けのデバイスとしては初めてのもので、Apple Watch Series 4は、モバイルヘルス機器としての機能が高まったといえます。また、新しい加速度センサーとジャイロスコープにより着用者の転倒も検知できるよう「転倒検出機能」も追加されました。

ケーススタイル

Apple Watch Series 4 リキッドメタルを描画する文字盤

リキッドメタルを描画するエッジトゥエッジの文字盤

2つのサイズ展開にそれぞれ6種類のタイプが用意されています。アルミニウムモデルは、シルバー、ゴールド、スペースグレーで様々なストラップバリエーションがあります。

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ステンレススチールモデルは、ステンレス、スペースブラックと磨き上げられたゴールドモデルも登場しました。ゴールデンステンレススチールケースのモデルには、ミラネーゼループバンドが使用可能です。

Apple Watch Series 4のナイキとエルメスのコラボ

これまでのApple Watch同様にSeries 4でもNikeとHermèsとのパートナーシップも継続されています。

Apple Watch Series 4 Nike+

文字盤とストラップが新しくなったApple Watch Series 4 Nike+

Nikeモデルでは、全画面表示や光を反射する反射糸を織り込んだベルトが登場し夜間ランニングする際に周囲から目立つようになりました。

Apple Watch Series 4のApple Watch Hermès

Apple Watch HermèsはSeries 4にも登場

エルメスモデルには、いくつかの新しいドゥブルトゥールレザーバンドが登場しました。雄仔牛の柔らかい革でつくられたヴォー・スイフト(Veau Swift)は、3トーンの新色は、ボルドー/ローズ・エクストレーム/ローズ・アザレ、インディゴ/クレ/オレンジがあります。

今後もAppleとのこの2つの企業とのコラボは継続していくと思われます。
ナイキモデルは、GPSモデルが45,800円(税別)とセルラーモデル56,800円(税別)、そしてエルメスはセルラーモデル134,800円(税別)〜となります。

バッテリーとCPU

バッテリーに関しては、特に変化はありませんでした。1回の充電で18時間の駆動時間が確保されています。より長い駆動時間が求められるため少し期待はずれな部分ではあります。

CPUは、Series 3がデュアルコアプロセッサのS3でしたが、Series 4では、S4と呼ばれる64ビットのデュアルコアプロセッサになりパフォーマンスが向上しています。

Appe Watch Series 4のインターフェース

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Series 4のハードウェアのアップデート同様に内部のソフトウェアもアップデートされました。

最も特徴的な点は、最大8つのウィジェットを1つに表示できる機能です。4つは、時間表示部分である内側に、さらに4つはコーナーに設置することができます。他のウォッチフェイスにも対応されるように更新予定で自分の好みのウォッチフェイスにより多くの情報をひと目で確認できるようになります。

まとめ

Apple Watchの40mmと44mmというサイズは、少々大きすぎるのではないかという心配があります。特に女性にとっては、40mmは大きく男性で丁度いいサイズです。44mmもパネライと同様のサイズです。ただApple Watch本体が薄くなっているということなのでどこまでつけ心地が担保されているのかが一番気になるポイントとなります。
新しいインターフェースは、情報量が多くなったことでちょっと忙しい印象がありますが、最も色々なものを見たかったというこれまでのユーザーにはとてもよいアップデートだと思います。

予約は9月14日から、発売は9月21日となります。

画像出典元は、 Hodinkeeより