ジョージ・カーン率いるブライトリングは、かつて販売していたプレミエ・コレクションを復活させ5つの新作モデルを発表しました。今回は、オリジナルのプレミエ・コレクションを振り返りながら発表された新作ウォッチをご紹介します。
- ブライトリング プレミエ・コレクションとは
- ブライトリング プレミエ新作コレクションは全5モデルで展開
- プレミエ B01 クロノグラフ 42
- プレミエ クロノグラフ 42
- プレミエ オートマチック 40
- プレミエ オートマチック デイ&デイト 40
- プレミエ B01 クロノグラフ 42 ベントレーブリティッシュ・レーシング・グリーン
- まとめ
ブライトリング プレミエ・コレクションとは
出典: SJX
ブライトリングは、1930年代から1940年代初頭にかけて航空用や軍用の計器や時計として使用されており既にその地位を確立していました。一方でスタイリッシュでエレガントな腕時計のニーズがあると読んだブライトリングは、1943年に都会的な顧客に向けてファッション性を重視したプレミエ コレクションを立ち上げました。
上部写真のモデルは、1943年製のプレミエ Ref.760です。3時位置に45分積算計が、9時位置には60秒計が配置されたツーカウンタークロノグラフで、角型のプッシャーを持つケースに内部のムーブメントはヴィーナス175を搭載していました。上のモデルはそうではありませんが、ブライトリングがはじめて製品名を文字盤に入れたのもプレミア コレクションからでした。またケースサイズは、どれも36mmから38mmと定番の計器時計よりも小さく作られていました。写真を通して見ても軍用や航空用の時計よりも親しみやすくお洒落なテイストがよく分かるかと思います。
今回リリースされたプレミエ新作コレクションもスタイリッシュさとエレガントさを兼ね備えたモデルが登場しています。
ブライトリング プレミエ新作コレクションは全5モデルで展開
ジョージ・カーン体制のもとリリースされたナビタイマー8は、過去のモデルを踏襲しつつも現代的でシンプルなアレンジが効いたデザインが特徴的でした。
今回のプレミエ・コレクションは、どちらかとえいばよりヴィンテージの要素を強く残した印象を受けるモデルが多く発表されました。プレミエ・コレクションは、4つのモデルとブライトリング・フォー・ベントレーをあわせた全部で5つのモデル展開となります。
プレミエ B01 クロノグラフ 42
ブライトリングの自動巻き自社キャリバー01を搭載したプレミエ B01 クロノグラフ 42は、プレミエ・コレクションのフラグシップモデルです。ケースサイズは42mmで、搭載ムーブメントは、70時間ものパワーリザーブを持つ自社開発のキャリバーB01です。
ダイヤルのバリエーションは、上部写真のシルバーダイヤルの他にダークブルーのダイヤルも登場しました。シルバーモデルは、ホワイトのステッチを施したブラックのヌバックかアリゲーターストラップ、またはステンレススチールのブレスレットを選択することができます。ダークブルーダイヤルは、レザーストラップのカラーがブラウンとなります。
色分けられた2つ目のカウンタークロノグラフが特徴的でヴィンテージ感がありながらも42mmというモダンなケースサイズで非常に上手くまとまっている印象を受けます。
基本情報
ブランド: Breitling (ブライトリング)
モデル: Premier B01 Chronograph 42 (プレミエ B01 クロノグラフ 42)
ケースサイズ: ケース径 42mm / ケース厚 13.65mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)
ムーブメント情報
キャリバー: 自社製キャリバー01
パワーリザーブ: 70時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 47石
価格
定価: 993,600円(税込)
プレミエ クロノグラフ 42
エントリークラスのクロノグラフは、このプレミエ クロノグラフ 42です。42mmのステンレスケースにETAバルジュー7750ベースのキャリバー13が搭載されています。クロノグラフのサブダイヤルは、トーン・オン・トーンで文字盤にあわせた配色となっています。ダイヤルは、チャコール、ブルー、シルバーのバリエーションがあります。そしてヌバックかアリゲーターのレザーストラップ、またはステンレスのブレスレットを選択可能です。
基本情報
ブランド: Breitling (ブライトリング)
モデル: Premier Chronograph 42 (プレミエ クロノグラフ42)
ケースサイズ: ケース径 42mm / ケース厚 13.8mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)
ムーブメント情報
キャリバー: キャリバー13(バルジュー7750ベース)
パワーリザーブ: 42時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 25石
価格
定価: 691,200円(税込)
プレミエ オートマチック 40
6時位置にスモールセコンドを配したプレミエ オートマチック40は、ケース際が40mmの非常にシンプルな3針モデルです。ダイヤルカラーは、チャコール、ブルー、シルバーの3色があります。
基本情報
ブランド: Breitling (ブライトリング)
モデル: Premier Automatic 40 (プレミエ オートマチック 40)
ケースサイズ: ケース径 40mm / ケース厚 11.4mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)
ムーブメント情報
キャリバー: キャリバー37 (ETA 2895-2ベース)
パワーリザーブ: 38時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 27石
価格
定価: 475,200円(税込)
プレミエ オートマチック デイ&デイト 40
プレミエ オートマチック デイ&デイト 40は、曜日と日付表示機能を備えた3針モデルです。ダイヤルはブラックかシルバーから選ぶことができます。搭載キャリバーは、ETA 2834-2をベースとしたキャリバー45で38時間のパワーリザーブがあります。
基本情報
ブランド: Breitling (ブライトリング)
モデル: Premier Automatic Day & Date 40 (プレミエ オートマチック デイ&デイト 40)
ケースサイズ: ケース径 40mm / ケース厚 11.4mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)
ムーブメント情報
キャリバー: キャリバー45(ETA 2834-2ベース)
パワーリザーブ: 38時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 26石
価格
定価:496,800円(税込)
プレミエ B01 クロノグラフ 42 ベントレーブリティッシュ・レーシング・グリーン
ブライトリングは、これまで長年にわたりベントレーとのパートナーシップを結んでおり様々なコラボレーションモデルをリリースしてきました。今回もベントレー限定エディションがラインナップに加わります。
ブライトリングとベントレーの関係は古くもともとブライトリング創業者の孫であるウィリー・ブライトリング氏がベントレーの車のファンだったことから両ブランドの関係が始まったとされています。
ブライトリングが1931年に航空用の計器として発表したクロノグラフは、自動車のダッシュボードとしてもデザインされたものでした。
ベントレーは、2019年にブランド創立100周年を迎えます。それをブライトリング側が祝すためとしとして発表されたものでもあります。
本モデルは、フラグシップモデルのプレミエ B01 クロノグラフ 42をベースに、文字盤には非常に印象的なブリティッシュ・レーシング・グリーンが採用されています。
ダイヤルカラーに併せたレザーストラップか、ステンレススチールのブレスレットを選択することができます。かのジェームズ・ボンドが原作小説第一作で乗った「ベントレー・ブロワー」の1929年式からインスパイアされてケースの左側にはベントレーの名前が刻まれたプレートが付けられています。
またベントレーのロゴをあしらったトランスパレントバックはこのモデルだけの特徴です。
基本情報
ブランド: Breitling (ブライトリング)
モデル: Premier B01 Chronograph 42 Bentley British Racing Green (プレミエ B01 クロノグラフ 42 ベントレーブリティッシュ・レーシング・グリーン)
リファレンス番号: AB0118A11L1X1(レザーストラップ)、AB0118A11L1A1(ブレスレット)
ケースサイズ: ケース径 42mm / ケース厚 13.65mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)
ムーブメント情報
キャリバー: 自社製キャリバー01
パワーリザーブ: 70時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 47石
価格
定価: 1,101,600円(税込)
まとめ
新作コレクションは、オリジナルモデルのように40mm以下のサイズではありませんが、現在の市場が求めるサイズとは合致しています。
プレミエコレクションの中でも特にB01クロノグラフ42は、パンダダイヤルのツーカウンタークロノグラフで非常にかっこいいデザインだと思います。
価格は、IWCやジャガー・ルクルトそしてロレックスと同等の価格帯であるため非常に競争は激しい位置づけですが、ブライトリングがターゲット層をより大きく広げようとしているのは間違いないようです。