腕時計の読みもの

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モーリス・ラクロア アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1、フリー・ハンドシステムを搭載した2019年新作

モーリス・ラクロア アイコン マーキュリー

モーリス・ラクロアのアイコン オートマティックシリーズに新作が追加されました。

その名もアイコン オートマティック マーキュリーです。

モーリス・ラクロアには、マスターピースと称し同社の技術を結集したハイエンドウォッチコレクションがあります。

マスターピースコレクションには、グラビティやルー・カレ・セコンドといったものがありますが、今回は昨年大ヒットとなったアイコンの新作となります。

アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1

アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1

新作のアイコンマーキュリーは、中央に時針と分針、6時位置にはスモールセコンドを備え、文字盤は少々複雑ではありますが、一見するとシンプルな3針の時計のように見えます。

ですが、実はユニークな機構を搭載した新しい時計です。

時刻を確認するためにアイコン マーキュリーを水平位置にするとしっかりと現在の時刻が表示されるのですが、一度傾けると時針と分針は自由に回転し始めます。

これまでどこのメーカーも出していなかった機構で、これをフリー・ハンド(自由に移動する針)システムと呼びます。

タイム・メモリー・モジュール

このユニークなフリー・ハンドシステムを実現しているのは、セリタベースのムーブメントで、自社開発の特許技術であるタイム・メモリー・モジュールを搭載するキャリバーML225です。

ML225のタイム・メモリー・モジュールにはスネイルカムと呼ばれる特徴的なカムが着けられています。

1つ目のスネイルカムは時表示のためのもので、12時間に1回転します。2つ目のスネイルカムは、分表示のためのものであり、60分で1回転します。

ML225のタイム・メモリー・モジュール

着用者が時間を確認しようと手首をひねると(A)、地面に対して直角にはたらくパワーが2つのレバーに作用し、スネイルカムに接触させます。スネイルカムが継続的に回転するとレバーが時針と分針を作動させて正確な時刻を表示します。

時計が水平位置から移動すると(B)、針は重力によって降下するまで自由なパターンを描きます。

そうしている間にも機構は見えないところで作動し続け、着用者が手首を動かして時計がA位置に戻ればすぐに正しい時刻を表示できるような仕組みになっています。

私も最初はどういうことかよく分からなかったのですが、公式動画でその様子が確認できるのでそちらをご覧ください。

 

フリーハンドシステムのために計算しつくされた動き

モーリス・ラクロア アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1

モーリス・ラクロアは、このユニークなML225を搭載する時計を当初同社のハイエンドウォッチを展開するマスターピースコレクションとアイコンシリーズの両方で開発されていたそうです。

ですが、アイコンの方が全体的なデザインにマッチしていたため最終的に採用されることとなったようです。

2016年に発表されたアイコンは、1990年代のヒット作カリプソからインスピレーションを受けたモデルです。

特徴的なベゼルの爪やラグジュアリースポーツウォッチを思わせる一体型のラグは、この最新作のアイコンマーキュリーにも受け継がれています。

 

アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1 ブレスレット仕様
アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1 ストラップ仕様

アイコンマーキュリーは、ステレスの5連ブレスレットとモーリス・ラクロアのロゴが付いた交換用のブラックのアリゲーターストラップが付属します。

もちろんアイコンオートマティックと同様にストラップのイージーチェンジャブル機能も搭載されています。

着用レビュー

モーリス・ラクロア アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1の着用イメージ

新作発表会にご招待いただき実際に付けさせていただく機会がありました。

上の写真はその際に撮影したものです。

ケース径44mmというのはやはり大きいものの許容値ではあるかなという印象です。

スケルトンの文字盤がかっこいいですよね。針の形状も通常のアイコン オートマティックに比べて剣状になっており針の後ろにはモーリス・ラクロアのロゴが付いています。

ユニークな機構を搭載しスタイリングも非常にいいのですが、一点懸念点があります。

モーリス・ラクロア アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1を着用した際のケース厚

それはケース厚が約14mmある点です。

サイドから見るとそのサイズ感が顕著になります。以前レビューしたアイコン オートマティック クロノグラフは15mmだったためそれと比較すると1mm小さいのですが普段使いを考えると大きいなと感じます。

セリタベースのムーブメントにモジュールを搭載しているためサイズが大きくなるのはどうしても免れなかったようです。

モーリス・ラクロア アイコン マーキュリー AI6088-SS002-030-1 ハンズオン

ですが、総評としてはかなりポジティブです。

厚さについては、カジュアルに使用する分には問題ないでしょうし何より独自の非常にユニークな機構を搭載しクールな見た目にまとめあげ他のブランドであればもっとするであろう価格を抑えられています。

日本への割当本数は非常に少なくなることが予想されますので手に入れたい方は早めに問い合わせするのが良さそうです。

仕様

ブランド: Maurice Lacroix(モーリス・ラクロア)
モデル: AIKON Automatic Mercury (アイコン オートマティック マーキュリー)
リファレンス番号: AI6088-SS002-030-1
ケースサイズ: ケース径 44mm/ 厚さ 14mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)

ムーブメント

キャリバー: ML225
パワーリザーブ: 38時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 54石

価格

定価: 888,000円(税抜)