腕時計の読みもの

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映画『クレイジー・リッチ!』に登場する時計は?ロレックス、オメガからリシャール・ミルまで

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© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

映画『クレイジー・リッチ!』をご存知でしょうか。原題は、Crazy Rich Asiansで2013年にケヴィン・クワンが発表した同名小説を原作とするロマンティック・コメディ映画です。主要キャストにアジア系の俳優のみが起用され、当初はアジア人だらけの映画なんてヒットしないなどと言われていましたが蓋を開けてみると全米で3週連続第1位を達成し、総興行収入は1億ドルを突破する大ヒットでした。私も先日観てきましたが時計好きにもおすすめできる内容でしたので時計を絡めてご紹介します。

映画『クレイジー・リッチ!』のあらすじ

簡単にあらすじをネタバレなしでご紹介します。上の公式予告編動画もあわせてご覧ください。

主人公は、ニューヨーク大学で経済学を教える中国系アメリカ人のレイチェル。彼女の恋人ニックもまた同大学の教授仲間です。ニックが旧友の結婚式に出席するためにシンガポールへ里帰りするということで、レイチェルも一緒に向かうこととなります。出発当日に空港に着くとファーストクラスに案内され初めてニックがアジア有数の裕福な一族の御曹司であることを知ります。社交界でも大人気のニック、そしてニックの母親エレノアは、由緒ある家柄にレイチェルはふさわしくないとふたりの交際に猛反対します。ふたりの恋の行方は...?

あらすじを読んでいただいてもお分かりかと思いますが、至ってシンプルな正統派シンデレラストーリーといった感じです。クレイジー・リッチ!の規模の方が圧倒的ですが、以前に日本でも流行った「花より男子」のような大富豪と庶民の恋をイメージしていただければ分かりやすいかもしれません。

時計愛好家を驚かせるための演出

多くの大富豪が登場するため着用時計もリシャール・ミルなどの超高級時計も多く、時計好きとしてはキャラクター達の腕元も楽しめる映画でした。ロマンティック・コメディ、ラブコメと聞くとなんだか軽そうな雰囲気もあるかもしれませんが、細部へのこだわりを感じる場面が多々あり、それは時計にも表れていました。

ニックの腕時計

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© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

特にキャラクターにあわせた時計が使われているのも印象的です。例えば、主人公レイチェルの恋人ニックの腕元には、控えめな3針のヴィンテージのオメガ(おそらくシーマスター デ・ヴィル)が巻かれています。

品の良い小ぶりで薄型のゴールドケースに黒い革ベルトをあわせています。大富豪であることをひけらかさず、控えめで優しい彼のキャラクターにぴったりの時計です。

エレノアの腕時計

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© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

一方でニックの母親エレノアは、リシャール・ミル RM051を着用していました。エレノアを演じたミシェル・ヨーはリシャール・ミルのアンバサダーで、RM051は共同でデザイン・開発されたモデルでもあります。

正式名称は、リシャール・ミル RM051トゥールビヨン フェニックス ミッシェル・ヨーで彼女の名前がモデル名にも入っています。価格は税込みで5,562万円で世界18本限定モデルでした。美しくエレガントな大富豪のエレノアに相応しいモデルでした。ちなみに彼女が劇中ではめている結婚指輪もミッシェル自身の私物でした。

アストリッドがフィアンセに贈った時計

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© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

ニックと彼の母エレノアの時計を紹介しましたが、もう既に映画を見られた方であればもっと気になった時計があるのではないでしょうか。それは恐らくニックの従姉妹アストリッドが彼女のフィアンセに贈った時計でしょう。上の写真がそのシーンですが、時計好きならば思わずニンマリしてしまったと思います。

 
 
 
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こちらが映画に実際に登場した時計でヴィンテージのロレックス デイトナ Ref.6263です。

原作者のケビン・クワンからクリスティーズ時計部門のエキスパートであり彼の友人でもあるエリック・ウィンドに時計選定の依頼が来たそうです。

「映画の中の非常に重要なシーンに使う時計で時計コレクターを驚かせるような時計はないか」というものでした。

エリックが連絡を受けたのが月曜日、撮影はマレーシアのクアラルンプールでその週の木曜日に行われるということでちょっとした緊急事態。水曜日までには時計を手配せなばと考えた同氏は、スイスやアメリカから送るのは時間と場所の関係から難しいと考えてアジアにいる彼の顧客にあたりました。

そしてヴィンテージウォッチディーラーのエリック・クーに相談し、最終的にロレックスのポール・ニューマンRef.6263が選ばれることになったそうです。上の写真は、エリック・クーのInstagramのアカウントで写っているのは実際に使われた時計です。

この時計はダイヤルに「Oyster」の文字があるためオイスター・ニューマンとも呼ばれています。現在の価値では600,000ドル以上で日本円にすると約6,800万円です。ふたりのエリックは、この機会を通してヴィンテージウォッチに興味を持ってくれる人がでたらということも考えていたそうです。

時計自体は、クレイジー・リッチの原作本の大ファンの妻を持つエリック・クー氏の顧客から借りることとなりました。たった数秒のシーンでしたが時計のエキスパートとヴィンテージロレックスのディーラー、そして時計愛好家が関わっていたとは驚きました。 

まとめ

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映画『クレイジー・リッチ!』に登場する時計をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

日本の映画館で劇場内で観客が声を上げて笑っているのを観たのはこの映画とカメラを止めるなくらいでしょうか。それくらい笑いもあり、また涙ありの映画です。全米で3週連続1位を記録しており面白さはお墨付き、純粋にデートにもおすすめできる映画ですし、時計好きが楽しめるシーンもいくつもあります。興味を持った方は是非一度劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。ご鑑賞の際はキャラクター達のリストチェックもお忘れずに。