今週木曜日に開催されるクリスティーズのオークション「An Evening of Exceptional Watches」に非常に美しくまた極めて稀なロレックスが登場します。
ロレックス ダークスター
ダークスターというキャッチーなニックネームが付いていますが、一体どんな時計なのでしょうか。
ロレックス Ref.6062は、金無垢ケースで自動巻きのムーンフェイズ付きトリプルカレンダー仕様です。
約1952年ごろの時計で、8つのインデックスにゴールドの星が付けられている特別な文字盤の仕様です。
この文字盤は、イタリア語で小さな星の意味を持つステリーネ文字盤と呼ばれています。
この時計は非常に珍しい時計です。イエローゴールドのRef.6062の生産数は約670本で、そのなかでもほんの一部の個体だけがステリーネ文字盤の仕様です。
こういったRef.6062は、過去50年間のオークションに度々登場していますが、常に多くのバイヤーたちを惹きつけてきました。
この文字盤が約70年前にロレックスのラインナップからどうして外されたのかが現在も不明であることはダークスターを特別なものにする一つの要因であると言えそうです。
ダークスターの相性は、経年変化によって緑青が付着したケースから付けられています。光の当たり方によって青、緑、オレンジ、そして深紫といった様々な色で複雑に輝きます。その輝きはさながらオパールのようです。
元々のゴールドの色はケースバックやスーパーオイスターリューズから確認することができ、当時とは全く印象が違っていることがよく分かります。
気になる予想落札額は?
予想落札額は、1,000,000ドルから2,000,000ドルで日本円にして約1億円から2億円程度です。
その高額な予想額に驚かれるかもしれませんが、過去の落札額から推定するに妥当であると言えそうです。
クリスティーズが最後にダークスターを販売したのは、2011年12月で542,500ドルの値が付けられました。2011年時点で既に5倍以上ものプレミアムが付いていたのです。
過去7年間のうちにヴィンテージロレックス市場は非常に大きく変動しており、バオ・ダイのRef.6062が現在販売されるていたのであればさらに高値になっていたかもしれません。
ロレックス ダークスターのろっとナンバーは160で、今週の木曜日にクリスティーズのニューヨーク本社で販売されます。
基本情報
ブランド: Rolex(ロレックス)
モデル: Triple Calendar Moon Phase(トリプルカレンダー ムーンフェイズ)
リファレンス番号: Ref. 6062
ケースサイズ: ケース径 35mm
ケース素材: 18Kゴールド(バックルは14Kゴールド)
防水性: 不明
ムーブメント情報
キャリバー: Cal.655
パワーリザーブ: 不明
駆動方式: 自動巻
振動数: 不明
石数: 18石
価格
定価: 販売終了
さらに詳しい情報は以下のクリスティーズ公式サイトから確認可能です。
※画像はすべてHODINKEEより