腕時計の読みもの

腕時計に関する様々な情報を「読み物」として紹介していく時計ブログメディアです。

【レビュー】ブレゲ マリーンII ラージデイト:5817ST/Y2/SV0 ブルー文字盤

ブレゲ マリーンII 5817ST

現在は生産終了となったBreguet Marine(ブレゲ マリーン)5817STの青文字盤をレビューします。

ブレゲとは

 Breguet(ブレゲ)は、世界五大ブランドのひとつとしてあげられる高級時計ブランドです。時計の歴史を200年早めた天才時計師といわれるアブラアン‐ルイ・ブレゲが、1775年にパリで創業したウォッチメーカーです。

 ブレゲは、様々な革新的発明から他の時計メーカーに数多くの影響を与えました。

 顧客にはかのマリーアントワネットやナポレオンなど歴史に名を残す偉人も多くいたとされ、彼の生涯で5,200個の時計を作ったと言われています。

天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲ

出典: https://breguet.com

時計界のレオナルド-ダヴィンチ

 ブレゲは彼の生涯に後世まで受け継がれる数々の発明を残しています。

 代表的なものは、4年に1度の閏年までも自動調整し日付調整が不要となる機構「パーペチュアルカレンダー」や姿勢差によるズレを抑え大きく精度を高める「トゥールビヨン」という複雑機構の開発、そして「ミニッツリピーター」と呼ばれる暗闇でも音により時間を知ることができる機構などです。

 また、内部の機構だけにとどまらず「ブレゲ針」や「ギョーシェ彫り」といった視認性を高める装飾、美しく特徴的なデザインの「ブレゲ数字」などもデザイン面まであげられます。

 これらの発明がブレゲを「時計界のダヴィンチ」や「200年歴史を早めた天才時計師」と言われる所以です。

ブレゲマリーンの歴史

 マリーンは、そんなブレゲが提供する数少ないラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポ)のひとつです。

 マリーン誕生の由来は、ブレゲがフランス海軍のマリン・クロノメーター(航海用精密時計)の制作に携わっていたことに由来します。

 初代モデルRef.4400は1990年に発表された小ぶりでクラシカルな印象の強いステンレスとイエローゴールドのコンビ時計で、ブレゲのドレスウォッチ「クラシック」に近いデザインが特徴です。

Breguet Ref.4400

出典: https://www.awc.co.jp/watch/r280.html

 今回ご紹介する5817STは、2004年に発表された第二世代で通称「マリーンII」と呼ばれるモデルです。先代のデザインを踏襲しつつも、ケースサイズの32.5mmから39mmへのサイズアップや100mの防水性のなどよりスポーティになりました。

  • 2004年: 先代からモデルチェンジし発表(白と青の2色展開)
  • 2005年: ブレスレット仕様の追加
  • 2008年: 青文字盤が生産終了となり黒文字盤追加
  • 2014年: 新型ブレスレットへ変更

 最初はラバーモデルでシルバー、ブルーの2種類で展開されていましたが、後にブレスレットを追加。そして2008年のブルーの生産中止と同時にブラックが追加され今に至ります。

ブレゲマリーンに見る海

マリーンという名称の通り海を連想させる意匠が随所に見られ特に青文字盤はそれを強く印象づけます。

ギョーシェ

ブレゲ マリーンIIのギョーシェ

 文字盤の中心部は、「ヴァーグ」と呼ばれる波を連想させるギョーシェ装飾が施されています。素材はゴールドで、その上に職人がひとつひとつ手彫りで仕上げているというこだわりようです。

ブレゲ マリーンII 5817STのリストショット

 光のあてかたによって非常に薄いブルーに見えたり逆に深く暗い色に見えるなど様々な表情が見られ面白い文字盤です。

コインエッジとリューズガード

ブレゲ マリーンII 5817STのコインエッジとリューズガード

 ケースサイドには、ブレゲによくみられるコインエッジと呼ばれる硬貨の縁にみられる溝のような装飾にリューズガードもまた波をイメージものになっています。

ブレゲ針

ブレゲ マリーンII 5817STのブレゲ針

 ハンドには、現在もほとんどのモデルに使われており視認性とデザイン性を高めるブレゲ針が。通常と違う点は、青文字盤のため青針ではないことと通常は穴が空いている針先に夜光塗料が塗られている点です。

ブレスレット

5817STのブレスレット

 マリーンは、ラバーベルトが有名ですが、ブレスレットも存在しさらに新型ブレスと旧型ブレスの2種類に分けられます。

青文字盤でブレスレット仕様は、2005年から2008年の3年間のみ旧型ブレスのみとなります。

中駒の長さが左右非対称な波をイメージしたデザインです。両脇の外駒は少し粗めのサテンで中駒は鏡面になっているため光を当たるとキラキラと独特な反射が美しいです。
 また繋ぎ目が無く、ぐるっと一周している部分も特徴のひとつですね。

ムーブメント

ブレゲ マリーンII 5817STのムーブメントCal.517GG

裏スケから覗くムーブメントは、高級ムーブメントメーカーのフレデリックピゲ社製のCal.517GGです。

 ブレゲはムーブメントをただそのまま載せるのではなく"仕上げ"を行なっています。22金製のローター部分に波模様のギョーシェ彫りをしています。

使用インプレッション

ブレゲ マリーンII 5817STはスーツともよくあう

 ブレゲマリーンは、スポーツウォッチながら39mmというサイズ感で比較的細腕の私でも丁度いいバランスの時計です。ラグが他のモデルよりも長いため存在感もあります。

ブレゲ マリーンII 5817STのリストショット

 ダイバーズウォッチではないですが、100mの防水性能も備えているため水洗いすることもできますし、普段使いでのストレスを感じることもありません。

 また、ラバーベルトモデルも試着したことがあり、見た目の格好良さなどはブレスレットモデルに負けず劣らずといった印象を受けましたが、ラバーであればローズゴールドモデルの5817BR/Z2/5V8をチョイスすべきかなと思います。
 主な理由としてはやはり重厚感です。ステンレスのブレスレットモデルは適度に重量がありますが、ラバーにした途端に軽すぎる印象を受けます。一方でローズゴールドモデルの場合は、その素材分の重厚感があるためラバーにすることで本当に丁度良いバランス感があります。もちろん軽い分ラバーの使い勝手は非常に高いとは思いますが、適度な重量は満足感につながると私は考えています。

ブレゲ マリーンII 5817ST

 ブレゲ特有の装飾技術やデザインを楽しむことができ、その上でドレスラインと違って普段使いしやすい性能。フォーマルにもカジュアルにもハマる優秀なスポーツウォッチです。

仕様

ブランド: Breguet (ブレゲ)
モデル: Marine (マリーン)
リファレンス番号: 5817ST/Y2/SV0
ケースサイズ: ケース径 39mm / 厚さ 11.82mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)

ムーブメント

キャリバー: 517GG (フレデリックピゲ社ベース)
パワーリザーブ: 65時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 35石

価格

定価: 1,800,000円(税込)(生産終了品のため販売時定価)