パネライは、2018年の秋の新作の一環として5本の新作を発表しました。そのコレクションのうち2本は、アールデコ限定エディションと呼ばれるものです。
アールデコにインスパイアされた限定モデル
1860年にパネライ一族が、「スイス時計店」(Orologeria Svizzera )を開業し、フィレンツェの上流階級に腕時計やクロックの販売をしていました。これはイタリア海軍に時計を提供する前のことです。彼らは、懐中時計、腕時計やテーブルクロックそして世界中のメーカーの振り子時計を販売する時計店として知られていました。
今回の新作は、リューズガードの無い47mmのヴィンテージ1940のステンレス製ケースと振り子時計からインスパイアされたアールデコ調の文字盤が特徴的な腕時計です。
バリエーションは2種類で、ブラックダイヤルのPAM00790とアイボリーダイヤルのPAM00791です。新しいダイヤルデザインは、シンプルながらレイルウェイトラックのチャプターリングとアラビア数字が印字されたレトロでエレガントなデザインです。また、時計の時分針は、槍状でこれまでどのパネライのモデルでも使用されたことのなかった新しいものです。
文字盤以外は基本的には、これまでどおりのパネライといえます。ポリッシュされた316Lステンレススチールのラジオミール1940ケースです。また、風防はプレキシガラス仕様となっています。
内部には、3日間のパワーリザーブを備えた完全自社ムーブメントであるP.3000キャリバーが搭載されています。ケースバックは、トランスパレントバック仕様のためアールデコ調の表面だけでなく裏面からも楽しむことができるようになっています。このムーブメントは、1時間単位で分針を動かすことができるため時間調整を容易にしています。
View this post on Instagram
防水性能は、100m防水でそこまで高いものではありませんが、ルミノールドゥエシリーズに比べればずいぶんと良いといえると思います。
View this post on Instagram
一見した所、パネライらしくない感じもあるため長年のファンからの反対意見もあるかもしれません。それでもこうした方向性を受け入れる層は多くいます。「ブランドは常に革新し、新しいアイディアを市場に出しブランドの歴史とその歴史を拡大していくことを目指している」と新CEOジャン-マルク・ポントルエ(Jean-MarcPontoue)氏が話しており、本モデルはその好例といえると思います。
私自身が細腕のため47mmではなく42mmのモデルだったらなというのが個人的な感想ですが、47mmはパネライというブランドを象徴するサイズでもあるためしょうがないかもしれません。
本モデルはそれぞれ限定300本となります。
基本情報
ブランド: Officine Panerai (オフィチーネ パネライ)
モデル: Radiomir 1940 (ラジオミール 1940)
リファレンス番号: PAM00790(ブラック)/ PAM00791(アイボリー)
ケースサイズ: ケース径 47mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)
ムーブメント情報
キャリバー: P.3000キャリバー
パワーリザーブ: 72時間
駆動方式: 手巻き
振動数: 3hz 21,600振動/時
石数: 21石
価格
定価: 9200ドル / 日本円で約1,020,000円
限定: 300本