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DCユニバースでは、ブルース・ウェインは世界で最も富のある人物の一人です。
バットマンのコスチュームであるバットスーツやバットモービルなど様々なガジェットに資金を注ぎ込むことができ、ほぼ無限の可処分所得を持っているように見えるキャラクターです。
資産家のブルース・ウェインが、一体どんな時計を着けているのかというのは時計好きとして非常に気になるポイントの一つです。
今回は、そんなブルース・ウェインの腕時計や高級時計ブランドのコラボウォッチなどをあわせてご紹介します。
『バットマン ダークナイト トリロジー』でクリスチャン・ベールが着用したのはジャガー・ルクルトの時計
出典: Jaeger Le Coultre / ©Warner Bros.
『バットマン ビギンズ』、『バットマン ダークナイト』そして『バットマン ダークナイト・ライジング』は、クリストファー・ノーランの三部作『ダークナイト トリロジー』として知られています。
この三部作で主人公のブルース・ウェインを演じたのはクリスチャン・ベールですが、彼が劇中で着用していたのは、ジャガー・ルクルトのレベルソという時計でした。
レベルソは、1931年インド駐在の英国人将校から、馬に乗って行う団体球技「ポロ」の競技中に風防の割れない時計の要望を受けて誕生した時計です。
風貌を守るために反転式ケースを採用していることが最大の特徴です。
実はこれまで海外のサイトなどでも上の画像のジャガー・ルクルトのビッグ・レベルソ Q2708410という時計だと思われていたのですが、実際は下の写真のレベルソ グランドデイトというモデルでした。
先程のクリスチャン・ベールの写真をよく見ていただくと4時位置にスモールセコンドが、そして7時位置にビッグデイトがあることが分かります。
10時-11時位置には、8日間のパワーリザーブインジケーターも搭載されています。
先述の通りレベルソはケースを反転させることが特徴ですが、ソリッドケースバックといって完全に密閉されたものが多いです。ですが、このレベルソ グランドデイトは、トランスパレントバック(裏スケ)仕様になっておりジャガー・ルクルト自社製の手巻キャリバー875を鑑賞することができます。非常に高級感の高いモデルですね。
反転式のケースを採用しているレベルソは、表のブルース・ウェインという顔と裏のバットマンという二面性を持ったキャラクターにぴったりの時計と言えるかもしれません。
バットマンとジャガー・ルクルトのコラボウォッチ
バットマン ダークナイトトリロジーの時計としてジャガー・ルクルトのレベルソをご紹介しましたが、実はあの時計が最初のコラボレーションではありませんでした。
以降は、これまでジャガー・ルクルトとバットマンシリーズがコラボした2本の時計をご紹介します。
ジャガー・ルクルト レベルソ バットマン フォーエヴァー(1995年)
出典: People.Timezone
実はブルース・ウェインがジャガー・ルクルトのレベルソを身に着けたのは、クリストファー・ノーラン監督のバットマン ダークナイトトリロジーが最初ではありませんでした。
ジャガー・ルクルト レベルソが初めてバットマン映画に登場したのは、ヴァル・キルマーがブルース・ウェインを演じた『バットマン フォーエヴァー』でした。
レベルソを反転させるとLCD画面が付けられておりバットマンの執事アルフレッドと通信する際に使用されました。
上の写真は実際に劇中で使われたものではなく映画『バットマン フォーエヴァー』の製作にあわせて製造された35本の時計です。
30本がステンレススチールでそして5本が18Kイエローゴールドで1990年代半ばに製造されました。
レベルソのケースバックには、バットマン フォーエヴァーのロゴがエナメル塗装されています。
ジャガー・ルクルトは、公式にワーナーと契約を結んでいなかったためこの時計による収益は認められておらず、そのために映画のプロモーションキャンペーンや懸賞の商品として用いられたそうです。
ジャガー・ルクルト レベルソ バットマン ダークナイト ライジング(2012年)
このジャガー・ルクルト レベルソは、バットマン ダークナイトライジング公開と同時に製造された時計でリファレンスナンバーは、Ref.277.8.62です。
わずか10本のみが製造され映画製作に関わったワーナーブラザーズの幹部に贈られました。レベルソの裏蓋部分にバットマンのロゴ、バットシグナルがラッカー塗装されています。
出典: アンティコルム ブログ
バットマン・フォーエヴァーよりもスタイリッシュで格好いいデザインですね。
ベースとなったのは、ジャガー・ルクルト グランド・レベルソ・ウルトラスリム・トリビュート・トゥ・1931というモデルです。
レベルソ誕生80周年記念モデルで世界限定500本の時計です。黒文字盤でロゴはReversoのみが書かれており、夜光塗料は1931年当時と同じカラーの塗料が採用されています。
ムーブメントはキャリバー822という自社製手巻きムーブメントが搭載されています。
ウルトラスリムの名の通り極めて薄くアールデコ調の美しい時計です。
わずか10本しか製造されなかったこともあり希少価値の高い時計ですが、実は既に2013年4月10日ニューヨークで開催されたアンティコルム主催のオークション"Important Modern and Vintage Timepieces"で出品されたことがありました。
バットマンファンやジャガー・ルクルトの希少ピースをお探しの方にはうってつけのモデルですが、次いつお目にかかれるかは分かりません。