W.MT WATCHのロイヤルマリーンというダイバーズデザインの時計をレビューしていきます。
- W.MT WATCHとは
- W.MT WATCH ロイヤルマリーン エクスプローラーダイヤル
- 外観レビュー
- 着用レビュー
- 総評
- 次に手に入れたいW.MT WATCHはシーダイバー
- W.MT WATCHの入手方法
- 基本情報
- ムーブメント情報
W.MT WATCHとは
W.MT WATCHは、香港発の新鋭ブランドです。W.MTは、Watch Experimental Unitの略称でカスタムウォッチを中心に提供しています。
信頼性の高い日本製のムーブメントを採用し、ケース、文字盤や針からストラップまで自由にカスタマイズすることが可能です。
W.MT WATCHは、そのラインナップモデルの殆ど全てがヴィンテージのオマージュウォッチであることが特徴です。
その背景には、ブランドの本拠地である香港がヴィンテージウォッチ市場が盛んな都市であることが挙げられます。
W.MT WATCHは、よりヴィンテージ感を強めるためのエイジング加工などにも対応しています。
まだ日本での認知度はそこまでありませんが、Instagramなどを通し徐々に話題になっているブランドです。
W.MT WATCH ロイヤルマリーン エクスプローラーダイヤル
今回レビューするロイヤルマリーンエクスプローラーダイヤルは、ロレックスやチューダーのヴィンテージサブマリーナーをオマージュしたモデルです。
早速見ていきたいと思います。
外観レビュー
ケース
ケースは、直径39.5mm、厚さ13.55mmの316Lステンレススチール製です。
ベゼルには赤い三角のベゼルマーカーがあるタイプで、ロレックスのサブマリーナーRef.6538やチューダーのRef.7924といったモデルを連想させます。
ベゼルは、三角マーカー、バーシェイプとラウンドシェイプのみで構成されていますが、個人的には数字と目盛りの入ったものの方が格好良いかなと思います。
また、このモデルはリューズガードのあるタイプですが、リューズガードが無く大きめのリューズのついたビッグクラウンタイプの「シーダイバー」というモデルも存在します。
リューズにはW.MT WATCHのロゴが入っており、防水性能を高めるためにねじ込み式になっています。このリューズに関しては、あまり操作性が良いとは言えないですが値段なりといったところでしょうか。
ケースを裏返すとソリッドケースバック仕様であることが確認できます。W.MT WATCHのロゴや日本製ムーブメントが採用されていることがエングレーブされています。
この価格帯の時計は、機械式時計初心者向けのモデルも多いためあえてトランスパレントバック仕様を採用する場合が多いです。ですが、ソリッドケースバックの方がケースの厚みを抑えることができるためロイヤルマリーンの選択は良いと思いました。
文字盤
文字盤はシンプルなブラックで12時位置にブランドロゴのW.MTと赤字でモデル名のRoyal Marineが、6時位置には、"WATER RESISTANT"、"300ft=100m"そして"AUTOMATIC"の印字があります。
ヴィンテージ感を感じさせるトリチウム夜光風の暖色系の夜光塗料が採用されています。
時分秒針はもちろんインデックスは369までしっかりと全て塗布されており、夜間の視認性も悪くありません。
ヴィンテージウォッチながら機能性の面もしっかりと確保されています。
ムーブメント


搭載ムーブメントは、ミヨタのCal.821Aです。いわゆる汎用ムーブと呼ばれるものですね。上の写真の通りカレンダーのあるムーブメントですが、文字盤上には日付窓がなく見えないようになっています。ただリューズ操作をするとカチカチと日付が変わる音がするためどうやらそのままになっているようです。
パワーリザーブは42時間で、ハック機能があるため秒針を止めて時間を調整することができます。精度は日差-20~+40秒です。
着用レビュー
既にいくつもの時計をレビューしてきている経験から、時計を手にしたときに「これは着けやすそうだな」という印象を最初に受けました。
最近の時計は、40mm〜41mm程度のサイズ感が主流のため少し小さめのコロンとした印象です。ですが、39.5mmは比較的細腕の日本人にとっては着けやすいサイズだと思います。
実際に腕に乗せてみると丁度いいサイズ感です。ケースの厚みが13.55mmであることとNATOストラップをあわせていることでちょっと分厚いなという感じもしますがそれもすぐに慣れてしまいます。
もし気になる場合はストラップを変更するのも一つの手です。
NATOから革ベルトに変更してみました。かなり似合っていますね。
ラバーストラップもあわせられると思いますが、ヴィンテージ感のあるレザーストラップの方がいいと思います。
総評
カスタマイズ可能な時計を提供するブランドは、リシュモングループのボームをはじめUNDONEなど様々なものがあります。
その中でもW.MT WATCHは、ヴィンテージウォッチにフォーカスした新しい時計ブランドです。
高級時計とはもちろん価格帯が違うため、素材や仕上げといった面で素晴らしい作りであるかと言われればそうとは言えないかもしれません。ですが、ヴィンテージウォッチという素人には真贋鑑定も取り扱いも難しいジャンルを手の届きやすい価格帯でしかもユーザーの想いのままに作り上げることができるのはとても希少なブランドだと言えると思います。
ヴィンテージウォッチは防水性能など非常に気を使うもの。ファッションにあわせたり手軽に楽しみたいという方にはおすすめです。
次に手に入れたいW.MT WATCHはシーダイバー
W.MTは、ロイヤルマリーンの他にもラインナップがあります。
個人的に次に手に入れるならこのモデルと考えているものがあります。それは、先述したリューズガードの無いSea Diver(シーダイバー)というモデルです。
その中でも再現してみたいと考えているヴィンテージウォッチがあるのです。
それは以前に執筆したヴィンテージチューダー史上最高額で落札されたビッグブラウンのRef.7924です。
ということで、公式サイトのカスタマイズ機能を使って再現してみました。


いかがでしょうか。かなり再現度が高いのではないかと思います。12時位置のインデックスを三角形にできていないのですが、ベゼルの赤い三角マーカーにビッグブラウン、リベットブレスまで非常によくできていると思います。
ケース、針や文字盤など全てにエイジング加工を施すことができ、最初からヴィンテージ感を楽しめるのは非常に魅力的です。
W.MT WATCHは、海外の公式サイトからも入手することができますが、日本での正規輸入販売店にミゾラーウォッチマンがあります。詳細は次項にまとめます。
W.MT WATCHの入手方法
W.MT WATCHの時計を手に入れる方法は、大きく分けて2つあります。それぞれ解説します。
W.MT WATCH公式サイト
まずは、香港の本国公式サイトで注文する方法です。
本国の公式サイトを利用するメリットは、とにかく自分の好きなようにカスタマイズしてオーダーすることができるという点です。
細かな部分までこだわった1本を作り上げたいという方は公式サイトの利用をおすすめします。
ミゾラーウォッチマン(正規輸入販売店)
もう一つは、日本唯一の正規輸入販売店のミゾラーウォッチマンという販売店から入手する方法があります。
ミゾラーウォッチマンでは、現在はまだ個々のカスタムを受け付けていないようですが、国内業者によるスムーズで安心感のあるやり取りがメリットに挙げられます。
また個人的にかなり良いなと思っているのは、正規輸入販売店のみに卸される特別な文字盤などの取り扱いがあるという点です。


アラビア文字の入った文字盤やエクスプローラーダイヤルでも少しアプライド感のある夜光塗料のモデルなどもあるようです。
また、ミゾラーウォッチマン経由で購入した時計に関してはメンテナンスを受け付けているものの並行輸入(個人で公式サイトから購入)したものに関しては受け付けていないそうです。
気になった方は、以下のページをチェックしてみてください。
基本情報
ブランド: W.MT WATCH
モデル: Royal Marine (ロイヤルマリーン)
リファレンス番号: WMT073-10
ケースサイズ: ケース径 39.5mm / 厚さ 13.55mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)
ムーブメント情報
キャリバー: Miyota Cal.821A
パワーリザーブ: 42時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 3hz 21,600振動/時
石数: 21石