カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が、2月19日にパリで亡くなったことが報じられました。ドイツハンブブルグ出身のファッションデザイナーで、ファッションをはじめアート、デザイン、ポップカルチャーに大きな影響を与えてきた人物でした。
クロエ、シャネル、フェンディのクリエイティブディレクターとして数多くのデザインを手がけたことでも知られています。
今回は、そんなラガーフェルドが愛用した時計を紹介します。
1970年代のオールブラックのオーデマピゲ ロイヤルオーク
出典: WatchProSite
今日において、ブラックアウト(オールブラック)の時計はそれほど珍しいものではありません。ですが、この時計は45年前のもので、1972年に市場初のオールブラックの時計となったポルシェデザインの時計が登場したすぐあとに登場したものです。
出典: WatchProSite
ラガーフェルドの時計は、オーデマピゲによる量産モデルではなく、工場出荷時のオリジナルの黒文字盤に合わせてケースとブレスレットをブラックにカスタマイズしたものでした。
ラガーフェルドがこの時計を身に着けていることは、様々な写真やビデオの中で見ることができ、この時計をとても愛用していたことがよく分かります。
ラガーフェルドのロイヤルオーク オールブラックに残された謎
この時計についてまだ分かっていないことがいくつかあります。例えば、ラガーフェルドの所有物になった経緯やオールブラックにした方法、またラガーフェルドがこの色にすることを選んだのかどうかなどです。
出典: WatchProSite
ですが、この時計が12XXのシリアルを持つ1973年製のAシリーズのロイヤルオークであり、イタリアに出荷されたものであることが分かっています。それからどのようにしてラガーフェルドの手に渡ったのかは分かりませんが、少なくとも1970年代半ばから所有しているようです。
ブラックPVD処理はもちろんのこと、初期のロイヤルオークジャンボで黒文字盤仕様は本当に珍しいものです。
オーデマピゲが、公式にブラックPVDのモデルをリリースしたのは、1999年のロイヤルオーク オフショア エンド オブ デイズが初めてでした。
現在この時計は、WatchProSiteの時計コレクターでハンドルネームHSTEにより所有されています。HSTEがどのようにして入手したのかは現在も不明ではありますが、今後オークションにかけられるなんてことがあるかもしれません。
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