10月24日にヘリテージオークションがニューヨークで開催され、そこで競売にかけられたチューダーのビッグクラウンが、チューダー史上過去最高額で落札されたのでご紹介します。
チューダー ビッグクラウン サブマリーナ Ref.7924とは
ヘリテージオークションに出品されたのは全部で643あり、19世紀のオートマタから今日の腕時計まで様々な時計が出品されました。
ほとんど多くのオークションには、必ずと言っていいほどサブマリーナが登場します。ですが、今回の様に特別なものが毎回出品されるわけではありません。ご紹介するサブマリーナは、チューダービッグクラウンRef.7924です。
ロレックスサブマリーナRef.6538同様にベゼルには赤い三角のベゼルマーカーがあります。ビッグクラウンの愛称が着けられる理由となった特徴的な8mmの大きなねじ込み式リューズがあります。これは1958年の1年間だけ生産されたもので本当に珍しいモデルといえます。今年新作としてリリースされたチューダーブラックベイ フィフティエイトはこのモデルからインスパイアされた時計であり、出品されたタイミングもベストだったのではないでしょうか。
ビッグクラウンの落札額は?
気になる落札額は162,500ドルで、日本円にして約1,840万円となりました。この価格は、ヴィンテージのチューダーの中では過去最高額です。
以前のチューダーの最高額は、チューダー初のサブマリーナで1953年製のRef.7923でした。また、唯一の手巻きムーブメント搭載モデルでもありました。2017年4月にeBayに登場し99,999ドル(日本円で約1,100万円)で落札されています。すこし変な落札額に思うかもしれませんが、eBayで特別な対応を通さずに入札できる最高額だったからだそうです。
ブラックベイのオークションについてもうひとつ付け加えるとすれば、2015年のオンリーウォッチオークションで落札された世界にたった一つしかないブラックベイ ワンです。通常のブラックベイの120倍以上の375,000スイスフラン(約4,200万円)で落札されており、モダン・ヴィンテージ問わない落札額でいえば過去最高額です。その2年後の2017年にはブラックベイ ワン ブロンズが350,000スイスフランで落札され同様に話題となりました。
先日、遂に日本にチューダーが上陸し話題を集めていますが、オークション市場でもまた同様に注目を集めるブランドとなっていることは間違いなさそうです。
全てのロットを確認されたい方は、以下の公式ページをご覧ください。
2018 October 24 Watches & Fine Timepieces Signature Auction - New York #5369
※クレジットの無い画像の出典元はすべてHodinkeeより