今回は、時計関連の書籍レビューです。時計雑誌のクロノスの読者応募プレゼントとして載っていたほどで子供向けの学習まんがですが、濃い内容で面白かったのでご紹介します。
学研まんがでよくわかるシリーズとは
出典: http://kasatosyo.blog.fc2.com/
「学研 まんがでよくわかるシリーズ」は、書店などではいっさい販売されておらず、全国の小学校と公共図書館に寄贈されている学習まんがのシリーズです。一般に購入ができるのは電子書籍版のみですが、Amazonや楽天などでは販売しておらず学研が運営する電子書籍サイトからのみで購入が可能です。
学習教材をまんが形式にして子供たちが抵抗なく最後まで読めるものとして始まったシリーズのようです。
子供向けと侮ることなかれ充実の内容が魅力
出典: https://bpub.jp/
『時計のひみつ』は、そんな学習まんがのシリーズ61巻目で、一般社団法人 日本時計協会、一般社団法人 日本時計輸入協会の協力のもと制作された本です。
子供向けに描かれているため非常に分かりやすく、時計の歴史やムーブメントからスイスの時計産業やバーゼルフェアまで幅広く充実した内容で読み応えのある一冊でした。
ストーリー
仲良しのふたご、ルイとハナは、夏休みに長野のおじいちゃんの家に遊びに行くこと。昔、時計を作る仕事をしていたおじいちゃんに連れられて出かけた「時の科学館」では、たくさんの人形が時を知らせてくれる、とても古い外国の時計や水で動く時計など、おもしろい時計がいっぱい。どんどん時計のひみつにひかれていくことに。
引用: 学研キッズネット
出典: https://www.tripadvisor.jp/
ストーリーは、主人公の小学生のが、時計の修理などの仕事をしていた祖父のいる長野の家に遊びに行くところからはじまり、諏訪湖時の科学館儀象堂(上部写真)や時計の工場などを巡って様々なことを勉強していきます。
フィリップ・デュフォー氏も登場
出典: https://www.ablogtowatch.com/
独立時計師で有名なフィリップ・デュフォー氏も作中に登場します。
出典: ©学研ホールディングス 学研 まんがでよくわかるシリーズ61 時計のひみつ
こちらが漫画のコマ初登場時のデュフォー氏です。スイス時計について学ぶ最終章の第6章「歴史のあるスイスの時計」103ページの4コマ目から登場します。
出典: https://monochrome-watches.com/
同氏が手がけたシンプリシティも登場していました。
どこで読める?
前述の通り書店などで購入することができませんが、電子書籍版はウェブサイトから購入することが可能です。
そこで私も調べてみたのですが、学研さん...
太っ腹すぎやしませんか!?
学研が運営する『電子書籍ストアBeyond Publishing』でなんと無料で公開されていました。
気になった方は無料ですし是非、下のリンクから一度読んでみて下さい。
というか学研さん...『まんがでよくわかるシリーズ』全部無料で読めるようにしているんですね。恐るべし...。
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