出典: https://www.acollectedman.com/
セイコーウオッチ株式会社は、米国市場にセイコーウオッチ100%出資の新会社を設立し同市場での販売を強化していくことを発表しました。
グランドセイコー米国市場での販売を強化
10月1日、セイコーウオッチ株式会社は、米国市場向けとしてグランドセイコーの名を冠した世界初の販売会社「Grand Seiko Corporation of America」を設立しました。略称は「GSA」となります。
昨年の3月にセイコーウオッチ株式会社は、グランドセイコーを単独ブランドとして独立させました。賛否両論ありましたが、それまで12時位置にあったSEIKOのロゴを捨て、Grand Seikoのロゴを代わりに配し他のセイコーラインナップとは明確に別のブランドであることを打ち出しました。こうして独立ブランドとして新たなスタートを切ったグランドセイコーは、この2年間で米国において大きな成長があったといいます。そして新会社設立によってこれを加速させていく計画です。
世界的に堅調である高級時計市場は、スイス時計のシェアが圧倒的に大きく今回の新会社設立を機に米国をはじめ欧州を含む全世界においてグランドセイコーの認知度向上とメイド・イン・ジャパンの高級腕時計としてグローバル戦略を加速していきます。
米国内に既にあるグランドセイコー取扱店、そしてニューヨークとマイアミの2つの「セイコーブティック」と「グランドセイコーブティック ビバリーヒルズ」を通してグランドセイコー販売します。
また、「Grand Seiko Corporation of America」は、グランドセイコーとセイコーのプレミアム・コレクションを独立した小売チャネルを通じて販売し小売事業の管理まで行っていきます。一方で、1970年以来セイコーブランドの時計を販売している米国の現地法人「Seiko Corporation of America」は、「Seiko Watch of America LLC」へ社名を変更しセイコーの中価格帯のコレクションの販売を継続しグランドセイコーを含むすべてのブランドのロジスティクスとサービスのサポートを担当します。現状の米国でのセイコーの主力商品は、200〜550ドルのクォーツ時計で構成されているとのことです。
最近は、米国の著名な時計メディアもグランドセイコーの時計が取り上げられることが増え、日本製の高級時計への注目が集まっているように感じます。今後の新たなマーケティング施策がニューヨークで11月に発表されるとのことです。メイド・イン・ジャパンの高級時計の新たな挑戦がはじまります。