腕時計の読みもの

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デイトナマラソンを日本におけるロレックスの流通形態から考える

ロレックスブティック

ロレックスのプロフェッショナルモデル(通称スポロレ)は、近年の人気の高まりによって以前であれば店頭で試着して購入するということが叶ったモデルもショーウィンドウからその姿を消しています。

スポロレの中でもデイトナや新しくなったGMTマスターIIなどの人気モデルは正規店で見かけることが特に難しくそういったモデルを買うために休日や人によっては平日も販売店を回り店員に在庫の確認を行う人たちがいるほどです。

時計好きの間では、そういった行動を「デイトナマラソン」や「ロレックスマラソン」と呼び、またそれを行う人たちのことを「マラソンランナー」や「ランナー」と呼んでいます。

本記事では、ロレックスマラソンを行う際に頭に入れて置くと良いかもしれない「日本におけるロレックスの流通形態」をご紹介します。

日本におけるロレックスの流通形態

日本におけるロレックスの流通形態の図

ロレックスの商品は、スイスのロレックスから日本ロレックスに卸された後、大きく分けて5つの特約店に渡ります。

それらの特約店は、株式会社ホッタ、銀座 日新堂、栄光ホールディングス株式会社(グロリアス株式会社)、株式会社東邦(株式会社フタバ)、有限会社福田です。

特約店は、日本ロレックスと販売店契約を結んでいる卸商となります。

それぞれ取扱商品、販売地域、取引条件などについて特別な約定を結んでおり、そのためロレックスのコーポレート・アイデンティティやビジュアル・アイデンティティ、そして年契約を守らなければなりません。

本サイトで昨年公開した「ロレックス正規店の西武池袋店と転売屋が結託!?」はそういった観点や倫理的観点が話題となり非常に反響を呼びました。

(一部論点のずれた方もいらっしゃいましたが...。)

ロレックス特約店一覧

以下にロレックス特約店の一覧をまとめました。

株式会社ホッタ

  • ロレックス ブティック レキシア
  • 三越
  • 伊勢丹
  • 東急百貨店
  • 大和

ロレックスをはじめ世界の逸品をお届けする 株式会社ホッタ

銀座 日新堂

  • 高島屋
  • 京王百貨店
  • 小田急百貨店
  • ロレックス ブティック 六本木ヒルズ
  • 東武百貨店
  • 鶴屋百貨店
  • 遠鉄百貨店

銀座 日新堂|パテック フィリップの正規販売店

栄光ホールディングス株式会社(グロリアス株式会社)

  • 大丸
  • 松坂屋
  • 阪急百貨店
  • 藤崎
  • 山形屋
  • 天満屋
  • 井筒屋

グロリアス株式会社

株式会社東邦(株式会社フタバ)

  • 西武百貨店
  • そごう
  • 近鉄百貨店

株式会社 東邦|高級腕時計などの卸売業・小売業・輸入代理業

有限会社福田

  • ロレックスショップ大丸梅田店
  • ロレックスブティック大丸神戸

特約店を把握することがデイトナ購入につながるのか

ロレックスのショーウィンドウに並ぶロレックス コスモグラフ デイトナ

直接的に使える情報では無いかもしれませんが、もしあなたがランナーなのであれば把握しておくべき情報だと思います。

 

特約店は、特約店内での担当者や役職者の移動が発生する可能性が高いことを知っておく必要があります。

長らく通いつめて距離の近くなった(と感じていた)担当者が人事異動のために別店舗に移ってしまうということはよくある話です。

実際には特約店内の別の店舗に行けばまたその担当者や役職者を見つけることもできる可能性があります。

 

また、特約店内であれば顧客情報の名寄せができるということも知っておくべきかもしれません。

あなたがそのつもりはなくとも売却(転売)することとなってしまいそれが特約店側に知られている場合は、その特約店内では別の店舗に行ったとしてもブラックリスト入りしている可能性もあるということです。

そのためいくら通い続けても同特約店内では手に入らないということが発生します。

基本的に顧客情報はプライバシー情報です。そのため、一部の方が勘違いをしていますが、別の特約店に情報を流したり共有するということは個人情報保護の観点で問題があるためそういったことはなされていません。

 

直接的にデイトナなどのレアモデル獲得につながる情報ではありませんが、どの店舗がどの特約店によって運営されているのかを掴むことは、メリットはあってもデメリットは無いと思います。

またこういった内容があった際は共有してみたいと思います。