腕時計の読みもの

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【レポート】タグ・ホイヤー「ミュージアム・イン・モーション」でヘリテージピースを堪能する

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1860年に創業したスイスの高級時計メーカー タグ・ホイヤーが、「タグ・ホイヤー カレラ」の誕生55周年を記念した「ミュージアム・イン・モーション」を開催しています。

ミュージアム・イン・モーションは、動くミュージアムという意味で、タグ・ホイヤー スイス本社のミュージアムが所蔵する貴重なヒストリカルピースを日本国内の直営ブティックにて巡回展示する内容となっています。

今回は、銀座ブティックの会期中に参加してきたのでそのレポートをお届けします。

イベント概要

タグ・ホイヤー 銀座ブティック

開催スケジュール

  • タグ・ホイヤー銀座ブティック 9月8日(土) - 9月17日(月・祝)
  • エスパス タグ・ホイヤー仙台 9月20日(木) - 9月30日(日)
  • エスパス タグ・ホイヤー福岡 10月3日(水) - 10月8日(月・祝)
  • エスパス タグ・ホイヤー広島 10月11日(木) - 10月16日(火)
  • エスパス タグ・ホイヤーラゾーナ川崎プラザ 10月18日(木) - 10月23日(火)
  • エスパス タグ・ホイヤー 表参道 10月25日(木) - 11月4日(日)

営業時間: 12時-20時 (日・祝は11時-19時、ラゾーナ川崎プラザは10時-21時)
入場料: 無料

タグ・ホイヤーの往年の名作の数々

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展示物の撮影許可をいただいたので全てのモデルを写真に収めてきました。すでにタグ・ホイヤーの公式ページでも展示内容が掲載されていますが、展示を見に行く前だとネタバレのような形になってしまうため、実際に足を運んでご自身の目で確かめられることをおすすめします。

リングマスター(1957)

リングマスター
リングマスターのベゼル

競技によって自由に変えられるインターチェンジャブル・リングダイヤルを備えたストップウォッチ。

カマロ(1968)

ホイヤー カマロ
ホイヤー カマロ

「カマロ」は、「モナコ」に先んじて1968年に発表されました。1/5秒計を正確に掲示するムーブメントを備えていました。秒タキメーター目盛付、キャリバー バルジュー72搭載、手巻きクロノグラフ。

イージーライダー(1968)

ジャッキー・イクスとして知られるイージーライダー

"ジャッキー・イクス"として知られるモデル。F1ドライバーでタグ・ホイヤーのブランドアンバサダーを務めたジャッキー・イクスに捧げたスペシャルエディション・手巻きクロノグラフ。モダンでありながら、手の届く価格帯のクロノグラフとしてデザインされ、若々しくダイナミックなジャッキー・イクスのイメージを完璧に表現したタイムピースです。カラフルなダイヤル(当時4種類)と信頼性の高いケースを備えたコレクション。日付表示と15分カウンターを備えたEbauches Sa 8423搭載。

モントリオール(1972)

ホイヤー モントリオール
ホイヤー モントリオール

"モントリオール"という名は、モータースポーツの伝説といえるでしょう。1967年、オンタリオ・モータースポーツ・レースウェイが初のカナダグランプリを主催しました。ジャック・ブラハムがチームメイトのデニス・フルムに勝って優勝。その後カナダグランプリは、1978年からモントリオールで定期的に開催されています。ケベック出身の人気ドライバー、ジル・ヴィルヌーヴがキャリは初の優勝を果たした最初の名をとったこのタイムピースは、タキメーター目盛りを備え、自動巻きキャリバー12を搭載した自動巻きクロノグラフです。

ホイヤーデイトナ(1976)

ホイヤーデイトナ

デイトナ・サーキットに捧げられた時計。キャリバー12搭載。自動巻きクロノグラフ。

ジャラマ(1977)

ホイヤー ジャラマ

キャリバー12搭載。自動巻きクロノグラフ。タキーメーター目盛り、刻み付きベゼル。

クロノスプリット・マンハッタン(1977)

クロノスプリット・マンハッタン

ヘキサゴン型の独特なケースを備え、GMT機能を搭載したデジアナ・クロノグラフ。アナログ針による時間表示の読み取りやすさと、デジタル時計による正確性、それぞれの長所が融合。2つのモジュールが独立しているので、2つのタイムゾーンを同時に表示可能。それらの特徴から、この時計はマンハッタンGMTと呼ばれています。

オウタヴィア(1969)

1969年のオウタヴィア

"ザ・ヴィクトリー(勝利)"として知られるモデル。ブラックダイヤルにレッドのアクセントがデザインされたこのクロノグラフは"ヴィクトリー"広告キャンペーンによって特別にプロモーションされました。回転式ベゼルを備え、キャリバー12搭載。自動巻きクロノグラフ。

オウタヴィア(1972)

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1933年に発表された「オウタヴィア」は、初の自動車と航空機用のダッシュボードタイマーです。この名前は魅力的だったので、腕時計にも使用されました。このモデルはダイバーのための減圧ベゼルを備えた後継モデルです。

1972年のオウタヴィア

回転式ベゼルを備え、キャリバー12を搭載した自動巻クロノグラフ。

オウタヴィア(1962)

1962年のオウタヴィア

回転式ベゼルを備え、キャリバー バルジュー 72を搭載した手巻きクロノグラフ。

オウタヴィア(1968)

1968年のGMT機能付きオウタヴィア

回転式ベゼルを備え、GMT機能付キャリバー バルジュー 724搭載、手巻きクロノグラフ。

ホイヤーカレラ(1963)

1963年のホイヤーカレラ

アイコニックなホイヤーカレラは創業家4代目のジャック・ホイヤーによって1963年にデザインされました。ドライバーとスポーツを愛するひとのための初めてのスポーツ・クロノグラフといえるでしょう。ダイヤルは視認性に優れ、耐衝撃性を備えたケースも斬新でした。キャリバー バルジュー 72を搭載した手巻きクロノグラフ。

ゴールドプレートケースのホイヤー カレラ

キャリバー バルジュー92搭載。手巻きクロノグラフ。ゴールドプレートケース。

ホイヤー カレラ

モナコ(1969)

モナコ Ref.1133 B

モナコは1979年3月3日、ジュネーブとニューヨークで同時に発表されました。マイクロローターを採用した世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー11」を搭載した、当時最も革新的な腕時計であり、世界初の角型防水クロノグラフです。1971年の映画「栄光のル・マン」でハリウッドのスーパースター、スティーブ・マックイーンがブルーモナコを着用したことで、タグ・ホイヤーのアイコンとなりました。そのモデルRef 1133 Bがアイコニックなモナコです。ブルーダイヤルにホワイトのクロノグラフの時/分カウンター、レッドのクロノグラフ針というデザインは、モーターレーシングのスピリットを表現しています。6時位置に日付表示窓。

1972年のモナコ
ブラックとブルーのモナコ

秒表示、クロノグラフ時表示、クロノグラフ分表示の3つのカウンターを備えた美しいバランスのダイヤルデザイン。ブルー&ホワイト、グレー&ブラックの2バージョンが存在する。バルジュー7736搭載。手巻きクロノグラフ。

リンク(2003)

アイルトン・セナのサインが入ったスペシャルエディションのリンクコレクション

リンクコレクションは、セル(S/el)コレクションの完全なる進化版です。ブレスレットにはメゾンを代表するアイコニックなS字型コマを採用。
ダイヤルにアイルトン・セナのサインが入ったスペシャルエディションの自動巻きクロノグラフ。

シルバーストーン(1974)

ドライバーのクレイ・レガツォーニとエマーソン・フィッティパルディが愛用したシルバーストーン

スクエアとラウンドが融合した独特のシェイプ。ダイヤル周囲のフランジも独特のデザインで、第3のユニークなシェイプといえるでしょう。英国の有名なサーキットに由来します。その個性的なデザインを好んで、ドライバーのクレイ・レガツォーニとエマーソン・フィッティパルディが愛用したタイムピース。キャリバー12搭載。自動巻きクロノグラフ。

モンツァ(1976)

ドライバー、ニキ・ラウダのフォーミュラ1優勝を記念して1976年に発表されたモンツァ

ドライバー、ニキ・ラウダのフォーミュラ1優勝を記念して1976年に発表されたモデル。キャリバー11搭載の自動巻きクロノグラフ。

ホイヤーカレラ(1974)

酒樽のような形が特徴のホイヤーカレラ

酒樽のような形が特徴。キャリバー12搭載。自動巻きクロノグラフ。

S/el セル(1992)

スポーツとエレガンスを表現したS/el(セル)コレクション

セル(S/el)は、スポーツ(Sports)とエレガンス(Elegance)を表現したコレクションです。その特徴的なS字型コマによる着用感に優れたブレスレットはデザイナーのエディ・ショファーによってデザインされました。また、このコレクションはブラジル出身のF1チャンピオン、アイルトン・セナが愛用したことで知られています。(セナは特別にブラウンのレザーストラップ版をオーダーしていました)正確な1/100計を備えたクオーツ・クロノグラフ。S字型ブレスレットは、パワーと流動性の融合です。

タグ・ホイヤー フォーミュラ1(1987)

タグ・ホイヤー フォーミュラ1

ファイバーグラス製風防にアイルトン・セナのサインが入ったスペシャルエディション。クオーツ。

まとめ

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タグ・ホイヤー社の往年の名作を見ながら最新作も手にとって見ることができたのは貴重な体験になりました。

銀座ブティックに行ったのは、今回が初めてだったのですが、腕時計のディスプレイ方法が非常に面白かったです。

「iTAG」と呼ばれる新ディスプレイ方法で、ディスプレイ内に設置されているタッチパネルを操作しながら商品の詳細を確認することができます。タッチパネル上で見ている時計に上からスポットライトがあたったり、時計のシリーズごとに表示されるディスプレイが回転するなど時計を見るのが楽しい仕掛けが多くありました。

ミュージアム・イン・モーションのさらなる詳しい情報は、以下の公式ページからご確認ください。

ミュージアム・イン・モーション | TAG Heuer

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