ヴェノムはマーベル・コミックの中でも最も謎めいた複雑なアンチヒーローの一人です。
スパイダーマンの宿敵として知られており、ヴェノムはもうひとりのスパイダーマンとも呼ばれ、ファンの間でも非常に高い人気を誇るキャラクターでもあります。
そんなヴェノムの実写映画が2018年にトム・ハーディやミシェル・ウィリアムズらキャストで公開されました。
今回は、映画『ヴェノム』でトム・ハーディが着用した腕時計をご紹介します。
映画『ヴェノム』の時計はBREMONT(ブレモン)U-2/51-JET
出典: Bremont
映画『ヴェノム』でトム・ハーディが着用していた腕時計は、Bremont(ブレモン)のU-2/51-JETというモデルです。
ブレモンは、2002年に設立されたイギリスの新興時計ブランドです。パイロットを父に持つニックとジャイルズ・イングリッシュ兄弟が立ち上げたブランドでもあるためパイロット・ウォッチを中心としたコレクションが特徴としています。
今回、トム・ハーディが着用したU-2/51-JETもパイロットウォッチです。
U-2/51-JETは、イギリス空軍(RAF)のジェット練習機であるBAeホーク(ホーク T.1)にインスパイアされたモデルです。
その中でも1917年に設立された第100飛行隊の部隊創設100周年の記念塗装が施された機体をベースにしています。
第100飛行隊は、夜間爆撃の部隊であったためケースやブレスレット、文字盤に至るまでベースカラーにブラックが採用されておりステルス戦闘機のように目立たないデザインになっています。
ブレモンの共同創業者のニック・イングリッシュによれば、この時計はブレモン史上最もステルス感の高い時計だと言います。
ケースは、DLCコーティングが施されたマットブラックに身を包み文字盤も同様につや消し加工が施されています。
ブレモンの時計のリファレンスナンバーは、一見ランダムに見えますが、意味付けがあります。
モデル名の最初の「U-2」は、カリフォルニア州ビール空軍基地(AFB)で運用されているU2偵察機にちなんで名付けられました。
次に「51」ですが、ブレモン マスタング P-51というモデルに初めて採用された「51」という夜光塗料からきています。
インデックスを見ると、ヴィンテージの時計に見られる経年変化した焼けた風合いの夜光塗料が採用されていることが分かるかと思います。
この塗料は、熱処理で青焼きされたブルースティール針にも組み合わせられています。
そして最後の「JET」ですが、これはイギリス空軍のホークT.1 JET機から採用されました。
2時位置のリューズにはプロペラのデザインが描かれています。
また、4時位置に配置されているROTO-CLICKリューズによってインナーベゼルを操作することが可能です。
ケースバックは、トランスパレントバック仕様のため自動巻きキャリバーBE-36AEを鑑賞することが可能です。
通常のサファイアガラスではなくスモークガラスがはめ込まれているのもポイントです。パワーリザーブは、38時間です。
またムーブメントを衝撃から守るため耐衝撃性のマウントがケースバックに付けられています。
出典: Bremont
ほとんどのパイロットウォッチがはサイズが拡大していく傾向にあり、これらは第二次世界大戦中のフリーガー(ドイツ語でパイロット)からインスピレーションを受けています。
直径43mmのやや大きめのケースサイズが、エディ・ブロックの腕の上で強く主張していますね。
DLCコーティングされたケースは、ただステンレスを黒く加工するだけでなく非常に高い硬度と耐食性を持っています。
オールブラックしかもマットな質感は、ヴェノムのキャラクターに非常にあっているように感じます。
ブレモンの時計は他にも映画『キングスマン』の時計に採用されるなどアクション映画において人気の時計ブランドのひとつとなりました。
今後も様々な映画のスクリーンで活躍を見ることができるかもしれません。
ちなみにこのBREMONT U-2/51-JETは、日本未発売の時計のため気になる方は公式サイトや海外の通販サイトから手に入れることをおすすめします。
基本情報
ブランド: Bremont (ブレモン)
モデル: U-2/51-JET
リファレンス番号: U-2/51-JET
ケースサイズ: ケース径 43mm
ケース素材: DLCコーティング済みのステンレススチール
防水性: 100m(10気圧)
ムーブメント情報
キャリバー: BE-36AE
パワーリザーブ: 38時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 25石
価格
定価: 3,995ポンド ※日本未発売