本日は、火曜日ということでスピーディチューズデイです。本日もスピードマスターに関する記事を書いてみました。
スピードマスターといえばシンプルな黒文字盤のクロノグラフウォッチですが、この赤と白のチェッカーフラッグのオメガ スピードマスター ムーンウォッチプロフェッショナルをご存知でしょうか。海外では「タンタンモデル」と呼ばれ、今後かなり価値が上がっていくのではないかと期待されるモデルのひとつなのです。
早速詳しくご紹介していきます。
タンタンの冒険とは
まずタンタンモデルの説明に入る前にそもそもタンタンとは何かを説明したいと思います。
「タンタンの冒険」シリーズは、1929年にベルギーの漫画家エルジェによって誕生した漫画です。ストーリーは、主人公の少年ルポライターのタンタンと白い犬の相棒スノーウィ(上部写真)が世界中を旅行しながら様々な事件に巻き込まれていくというものです。
未完の作品を含めて24話の物語があり、累計2億3千万冊以上が世界中で出版されています。2011年には映画化されるなど今でも世界中の人々に愛され続けるシリーズです。
オメガ スピードマスター タンタンモデル
出典: https://www.revolution.watch/
先程タンタンは、「世界中を旅行しながら〜」と記載しましたが、実は月にも行っています。"Destination Moon"(邦題: めざすは月)とその続編"Explorers on the Moon"(邦題: 月世界探検)という2冊に描かれていおり、それぞれ1953年と1954年に出版されました。この年を聞いて驚いた方は宇宙好きとお察しします。人類がはじめて月に着陸したのは1969年なので、約15年も前に月面探査のストーリーを描いているのです。
まだ誰も月に行ったことがない時代だったにも関わらず当時の知識に基づき可能な限り「科学的に正確であること」を追求して描かれていたためかなり先端をいったものだったんだとか。
出典: https://www.revolution.watch/
さて、そろそろスピードマスターのお話にはいりましょう。このチェッカーフラッグのスピードマスターがタンタンモデルと呼ばれているのはなぜなか。それは2冊の表紙絵と文字盤を見ればもう明らかですよね。タンタンたちが乗った付きロケットのデザインが赤と白のチェック柄でそしてスピードマスターも月に関連する時計だからです。
出典: https://rarehistoricalphotos.com/
ちなみにこのロケットは、第二次世界大戦中にドイツが開発した世界初の軍事用液体燃料ミサイルのV-2ロケットが元となったデザインだとか。(また話がそれました...)
このRef. 311.30.42.30.01.004は、2013年にリリースされたモデルで海外のフォーラムでシリアルナンバーから割り出された推定の生産本数は、1,000〜2,000本ほどにとどまるのではないかと言われています。
こちらは私がインスタグラムでフォローしている方のリストショットです。こうしてみると非常に格好いいモデルですね。
今後価値が大きくあがる?
淡々モデルは、海外の時計情報サイトRevolutionでも"Could the Omega Speedmaster Tintin be the next Paul Newman Daytona?"(意訳: オメガ スピードマスタータンタンは、次のポール・ニューマンデイトナになるか?)という記事が書かれるなど現在一部で非常に注目されている時計です。
その記事によれば3つの理由があるとされており、
- ポール・ニューマンデイトナのように部屋の反対側からでも分かるほどユニークな時計であること
- タンタンという名は、ポール・ニューマンのようにすぐに誰もが連想されるニックネームであること
- タンタンモデルは、入手が難しい時計ではあるもののまだそこまで難しくないこと
とのことです。詳しくは元記事をご覧ください。
個人的には、次のポール・ニューマンはさすがに言いすぎなのでは...と思っています。気になって価格コムをチェックしてみたのですが、確かに値段はじわりじわりと上がってきているような感じがしますね。海外ではどうなんだろうと気になって時計販売サイトChrono24でチェックしてみるとなんと50万円前後からで天井は6月26日現在でドイツで販売されている約90万円と販売価格は総じて高値...これはもしかするともしかするのか...
先述の通り生産本数がそれほど多いわけではなさそうですし、海外の大手時計サイトなどでも注目されていることを考えると今後上がっていく可能性もあるかもしれないですね。
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