ヴァシュロン・コンスタンタンは、2018年の新作としてアンダー150万円から手に入るエントリークラスのウォッチコレクション『フィフティーシックス』を9月から販売開始しました。そのフィフティーシックスとその元となった『リファレンス6073』には、マルタ十字が隠されているといいます。今回は、その隠されたマルタ十字を写真を使いながら分かりやすく解説します。
ヴァシュロン・コンスタンタンのマルタ十字
ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年にスイスのジュネーヴで創業した250年以上の歴史を誇る時計ブランドです。ヴァシュロン・コンスタンタンのロゴには、ブランド名と共にシンボルのマルタ十字があります。このマルタ十字は1880年ごろに商標登録され今日のロゴにも使われ続けています。
ヴァシュロン・コンスタンタンのロゴにマルタ十字が採用された理由は、当時の時計の部品の形状がマルタ十字に似ていた(上部写真)ことにちなんでいると言います。
隠されたマルタ十字
新作『フィフティーシックス』の情報を読んでいると様々なサイトで、「ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルマークであるマルタ十字の4枝がアレンジされたラグが特徴である」といった文章を見かけます。
文章を読んで実際に写真を見ても私にはハッキリとその意味が分かりませんでした。ですが、フィフティーシックスの元となったとされるリファレンス6073(上部写真)をよく見るとその意味が分かります。リファレンス6073のラグは、ケースと一体的なデザインではなく非常に特徴的な形をしています。まずはよく分かる用にラグ部分だけを残してみましょう。
そうするとこんな形が残ります。この残ったラグをそれぞれ組み合わせると...
この様にマルタ十字が現れます。もちろんラグなので細くハッキリとマルタ十字だとは気づきにくいですが、ロゴを横に置くと一目瞭然ですね。
新作のフィフティーシックスは、さらに分かりづらくなっていますが確かによく見るとマルタ十字が隠されているのが分かりますね。
フィフティーシックスは、現在非常に人気があり特にステンレスモデルについては店舗によっては2年待ちと言われてしまうこともあるようですが、もし店頭で触れる機会があったら是非チェックしてみてください。