1904年に誕生したカルティエ「サントス」ですが、2018年のSIHH(ジュネーブ・サロン)で新作がリリースされました。
最新作とオリジナルの歴史を振りかえってみたいと思います。
カルティエ サントスの2018年新作
カルティエのサントスシリーズは、タンクシリーズと並び人気のあるモデルですが、今年2018年に新作が登場しました。
サイズは、LMとMMの2サイズ展開。ケース素材は、ステンレススチール(上部写真中央)、イエローゴールドのコンビ(上部写真左)、ピンクゴールド(上部写真右)とイエローゴールドの4種類です。
全体的なデザインは、1978年のモデルデザインを踏襲した前作のサントス ドゥ カルティエ ガルベと大きく変わりませんが、ベゼルが細くなりコマのひとつひとつも小さくなっていますね。
新作の大きな特徴は、ストラップにあります。バネ棒外しなどの専用工具がなくても手軽に変えることができる「クイックスイッチ」機構を搭載しており、購入時に交換用の革ベルトも付属します。
また、ブレスレットは「スマートリンクシステム」も搭載されておりこちらも工具が無くとも自分自身で簡単にサイズ調整が可能になっています。こちらは特許出願中のようですね。
サントスの起源
出典: http://www.thehourglass.com/
カルティエサントスの誕生のきっかけは、ブラジル出身のアルベルト・サントス・デュモン(上部写真)という発明家であり飛行家でもあるルイ・カルティエの友人からの依頼によるものでした。懐中時計が主流だった当時「飛行中でも操縦桿から手を離さずに時間が確認できる時計が欲しい」というリクエストを受け制作されたサントスはまさに世界初のパイロットウォッチだったといえます。
サントス-デュモン 1904
出典: https://monochrome-watches.com/
ルイ・カルティエが実際にアルベルト・サントス=デュモンのために制作した時計です。モデル名は依頼者の名前がそのまま採用されています。
現在のサントスのビスのあるベゼルデザインではないですが、ケースの形状をみるとサントスであることが分かりますね。
依頼主のサントス=デュモンはこの時計を飛行時にはいつもつけていたと言われています。
サントス リストウォッチ 1915
出典: http://www.thehourglass.com/
1915年の第二世代のサントスです。一時期カルティエに所属していたエドモンド・ジャガー(Jaeger-LeCoultreを創立者のひとり)製作です。
18Kイエローゴールドとピンクゴールドケースの手巻き時計でこのモデルからすでにビスをつかったデザインが採用されていますね。
サントス リストウォッチ 1916
こちらは196年のモデルです。プラチナと18Kホワイトゴールドのケースでこちらも手巻き時計です。当時は完全な手作りだったこともあり様々なバリエーションやサイズが存在していたようです。
公式ページ
カルティエ公式のスペシャルページが公開されていますので併せてご覧ください。
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