最近、時計の見本市バーゼルワールドやSIHHについての話題が非常に盛り上がりを見せています。
先日本サイトでもスウォッチグループがバーゼル撤退を表明したことをお伝えしました。スウォッチグループのバーゼル撤退の決断は、バーゼル主催元であるMCHのCEO辞任と複数のブランドの相次ぐ出展取りやめという形につながりました。
そして今回ロイターとLe Tempsが報道したニュースによれば、スウォッチ・グループは、バーゼルワールド2019と同日程で独自の時計見本市を開催することを確認しています。
既に公式な招待状が一部の小売業者には渡っており、参加予定のブランドは、ブレゲ、ハリー・ウィンストン、ブランパン、ジャケ・ドロー、グラスヒュッテ・オリジナルやオメガなどが含まれます。
一方でロンジン、ティソやラドーといった比較的低価格帯のブランドは参加しないようです。
この見本市の名称は、"Time to Move"とのことです。バーゼルからすればかなり皮肉な名前ですが、スウォッチ グループが新たなステージへ進むということでしょうか。
最も驚くべきは、バーゼルワールドと全く同じ日程で開催されるということです。バーゼルワールド開催の直前でも直後でもなく同日にあわせてきています。
また、今回の新しいスウォッチの見本市は、小売業者のためという形のようです。そのためプレスやコレクター達は現状は参加できないと報じされています。
つい先日、SIHHとバーゼルワールドが2020年から同時期に開催することをお伝えしましたが、スウォッチグループはどうなるのでしょうか。
個人的な見解ですが、2020年にSIHHとバーゼルのコラボレーションによって状況が良くなっていればバーゼルへの復帰もあり得るのではないでしょうか。
とにかく今後の動向に目が離せません。