何世紀もの間、時計製造は複雑な機械式ムーブメントの製造をベースとしていましたが、1970年代に登場したクオーツ時計によって業界に革命が起こります。
今回ご紹介するのは、タイメックスが1979年にリリースしたクオーツ時計の復刻版『Q Timex』(Qタイメックス)です。
1979年復刻モデルQ Timex
Q Timexが生まれた1979年、時計業界は大きな変革期の真っ只中にありました。クオーツムーブメントは、業界を大きく揺り動かし、ハミルトンといったアメリカの時計ブランドは海外企業に商標を売却するまでに至りました。
TimexとBulovaは1979年当時もアメリカ企業のままでしたが、ブランド存続のためには、やはり時流に乗った時計つまりクオーツ時計の製造を必要とされていました。
Q Timexを見ていきましょう。TIMEXが初めて発表したクオーツ時計は1972年のことでした。Q TIMEXが登場したのは1979年だったのでやはり1970年代はクオーツ時計が席巻していた時代でした。
Q Timexは、ケース径38mmのステンレス製のクオーツウォッチです。
1970年代を定義するようなデザイン要素を織り込んだモデルで、ステンレススチールブレスレット、角ばった傾斜のついたケースが特徴的です。ケース形状は、ロレックスのオイスタークォーツを思わせる部分がありますね。
またドーム型のアクリルクリスタル風防にペプシカラーの両回転式GMTベゼルが装着されています。
ムーブメントは、セイコーのキャリバーPC33です。
タイメックスがクオーツの時代に突入しているということを示すかのように12時位置には"Q TIMEX"のロゴがあり、6時位置にもQUARTZの文字が印字されています。
1970年代ごろから変わったことといえば、機械加工技術が挙げられます。かつての薄っぺらいブレスレットではなく実際にはきれいに研磨されたものになっています。
裏蓋のバッテリーハッチを開ければ自分で気軽に電池を交換することが可能です。対応する電池は377ボタン電池です。
最近のクオーツウォッチでこのバッテリーハッチ方式を採用しているものはあまり無いため、逆にこれは新しい体験となるかもしれません。
タイメックスは、近年過去ブランドが製造してきたモデルの復刻に力を入れています。
アメリカを代表する時計ブランドであり、大衆向けの実用時計を製造するタイメックスから今後どんなモデルが登場するのか非常に楽しみです。
基本情報
ブランド: Timex(タイメックス)
モデル: Q Timex (Q タイメックス)
リファレンス番号: TW2T80700
ケースサイズ: ケース径 38mm / 厚さ 11.5mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 50m
ムーブメント情報
キャリバー: セイコー PC33
駆動方式: クオーツ
振動数: 4hz 28,800振動/時
価格
定価: 23,760円
詳細は以下の公式サイトをご確認ください。