ロレックスは、どのモデルでもモデル名とリリファレンス(型番)が割り当てられています。そしてモデルによっては、型番の後ろにアルファベットがついていることがあるのに気がつくかと思います。
例えば、上の写真は、『コスモグラフ デイトナ 116500LN』です。「コスモグラフ デイトナ」がこの時計のモデル名で「116500LN」がリファレンスとなります。今回は、リファレンスの末尾にあるLNといったアルファベットの意味を解説したいと思います。
リファレンス末尾のアルファベットの意味
結論から述べるとロレックスのリファレンスの後ろのアルファベットは、その時計の特徴を表すものです。例えば、同じモデルでもベゼルの色が違ったり、風防の色味が違ったりとそれぞれ個性があります。そしてそれを区別するためにあるのがこのアルファベットなのです。
ほとんどが1文字〜4文字程度で表されるのですが、これはそれぞれの特徴を示す文字の頭文字となっているからです。ちなみにその頭文字は、英語ではなくスイスの公用語のひとつフランス語です。それもあってか我々日本人には少し馴染みのないワードなのですが、いくつか見ていきたいと思います。
ベゼル
ベゼルは、"Lunette"(リュネット)で表されます。ロレックスのスポーツモデルでは特にベゼルの色違いのモデルがありますが、LN、LVやLBといった組み合わせで表示されます。一部そうではないものもありますが、以下にまとめてみました。
LN: 黒いベゼル
LNは、"Lunette Noir"の略称です。Noir(ノワール)は、フランス語で黒を表し、そのためLNは「黒いベゼル」という意味になります。
上の写真は、左からコスモグラフ デイトナ 116500LNとサブマリーナーデイト 116610LNです。
デイトナは以前のモデルには、アルファベットが付与されていませんでしたが本モデルから黒いセラミックベゼルが搭載されたためLNが着けられました。また、サブマリーナに関しても昔のベゼルの色違いモデルが無かった時は特に後ろにアルファベットが着けられていませんでした。
LV: 緑のベゼル
こちらは、ロレックスのコーポレートカラーが特徴の116610LVです。中古市場でも非常に高騰しているグリーンサブマリーナ通称グリサブですね。LVは、"Lunette Verte"の略称でVerte(ヴェルトゥ)は、フランス語でグリーンという意味です。見てのとおりですが、「緑のベゼル」を意味しています。
LB: 青のベゼル
サブマリーナデイトのブルーが印象的な116613LBです。LBは、"Lunette Bleu"の略称でBleu(ブル)はフランス語でブルーの意味です。そのためLBは、青いベゼルという意味になります。ロレゾール仕様で青のベゼルと文字盤は存在感があって非常に格好いいモデルです。
BLRO: 青と赤のベゼル
2018年のバーゼルワールド新作で今大注目の126710BLROです。BLROは、"Bleu Rouge"の略称です。Blueは先程と同じく青を表し、Rouge(ルージュ)は赤を表します。
BLNR: 青と黒のベゼル
こちらは、バットマンの名前で親しまれている116710BLNRです。LB は、"Bleu Noir"(bリュノワール)で上から読んでいただいた方はもう分かるかと思いますが、青を意味するBleuと黒を意味するNoirの組み合わせになります。
CHNR: 茶色と黒のベゼル
バーゼルワールド2018で発表された新生ルートビア126711CHNRです。CHNRは、"Chocolat Noir"の略称で、Chocolat(ショコラ)は茶色の意味です。
風防
風防は、"Glace"(グラス)で表されます。フランス語では氷という意味になるようです。
GV: 緑のガラス
ミルガウスの風防の色が非常に特徴的な116400GVです。GVは、"Glace Verte"の略称で緑のガラス(風防)を意味します。この特徴的なカラーは、ファンの間では「Zブルー」や「エレクトリックブルー」と呼ばれ親しまれています。
まとめ
ロレックスには本当に様々なモデルが存在し、それを表すコードも同様にいろいろとあるため、今回ご紹介したのはベゼルと風防のみですが、今後調査が進み次第本記事をアップデートしていきたいと思います。