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【レビュー】モーリス・ラクロア アイコン オートマティック クロノグラフ AI6038-SS001

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今回は、モーリス・ラクロア社のアイコンシリーズの2018年新作のクロノグラフウォッチ「アイコン オートマティッククロノグラフAI6038-SS001」をレビューします。

以前に3針モデルのアイコンオートマティックのレビュー記事を書きましたが、非常に評判が高かっただけにこちらのクロノグラフモデルも気になっている方がいらっしゃったのではないでしょうか。本レビューが参考になれば嬉しいです。

www.thewatchblog.net

アイコンオートマティッククロノグラフとは

AI6038-SS001-131-1
AI6038-SS002-131-1

出典: https://www.maurice-lacroix.jp/

アイコンシリーズは、2016年から販売されているスポーツモデルの人気シリーズです。2018年からは、自動巻ムーブメントを搭載したモデルが展開され3針のオートマティックモデルと同時にクロノグラフモデルも発表されました。

今回レビューするAI6038-SS001-131-1は、革ベルト仕様の青文字盤となります。3針モデル同様にワンタッチでベルト交換ができるモデルです。

外観レビュー

ケース

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先代のクォーツモデルに比べるとやはりサイズは大きくなっており、ケース径44mm、ケース厚は15mmのステンレススチールケースです。フラットなサファイアクリスタル風防に、ベゼルにはアイコンシリーズ特有の「爪」が6箇所についたデザインです。全体的にシャープでエッジのたった印象を受けます。クォーツモデルの時はどちらかというと少し丸みを帯びた優しい雰囲気だったのですが、よりモダンでスポーティなモデルになったと言えるかと思います。

アイコンオートマティッククロノグラフの文字盤
アイコンオートマティッククロノグラフのねじ込みを解除した状態

リューズには、モーリス・ラクロア社のMのロゴが入っています。リューズとクロノグラフのプッシャーは、ねじ込み式になっているため防水性能を200mまで確保することができています。上部右はクロノグラフのねじ込みを解除した際の写真です。クロノグラフのプッシュ感は、少し固い印象を受けました。

文字盤

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このモデルは、ホワイトとブルーの所謂パンダ文字盤です。文字盤の白は、どちらかというとオフホワイトで光が当たるとパールのような光沢感があります。

パッと見た感じだと3針同様にクルドパリ装飾が施されているように見えるのですが、実際にはそうではありません。上の写真を見ていただくと分かりますが、一直線の横のラインが等間隔に入っており、縦のラインは横のラインにくっつかないように細かく入っています。製作の裏側を伺った所、デザインを決定するにあたっていくつもの文字盤のバリエーションが作られたそうです。装飾が強く過ぎたり逆に目立たなすぎて印象が薄かったりと様々なものがある中から最終的にこれに決まったんだとか。

クロノグラフのインダイヤルはギョーシェのような細かな装飾が施されており光があたると立体的に見えます。

この他に黒文字盤と青文字盤も存在します。個人的には、このパンダダイヤルが一番好みですね。

夜光

夜光塗料は、針にのみと最小限にとどめられており視認性もそこまで高くはありませんでした。

レザーストラップ

アイコンオートマティッククロノグラフのジャンジャブルストラップ
アイコンオートマティッククロノグラフのバックル

クロノグラフモデルも3針モデル同様に簡単にベルト交換ができるようになったモデルです。(もちろん3針モデルとはベルトの互換性はありません。)好きな革ベルトに変更するということはできませんが、高級感のあるモーリス・ラクロアのロゴの入った革ベルトを使うことができます。

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最初からバックル仕様なので重量感のある本モデルだと着脱時の安心感があがります。バックルにはペルラージュ装飾が施されており、細かい部分に楽しませる工夫があります。

ムーブメント

ML115ムーブメント
ML115ムーブメント

ケースバックはトランスパレント仕様のため裏からムーブメントを見ることができます。搭載されているのは、ETA/バルジュー7750ベースのムーブメントです。ローター部分にはモーリス・ラクロア社のロゴが印字されています。テンプが回転する様子やクロノグラフを動かす際に実際にムーブメント内部が動く様子を見ることができ、はじめて機械式のクロノグラフを手に入れる方には特に面白く感じるかもしれません。

着用レビュー

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ケース径44mmは、普段パネライの44mmを着けている私としてはそこまで違和感ないサイズですが、やはり細腕(約17cm)の私には許容できるギリギリのサイズかなとは思いました。

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特にこのモデルは、ケース厚が15mmあるためかなり大振りな印象を受けます。上の写真をみても分かるように少し腕から飛び出している感は否めません。ただ不思議なことに毎日使用している上ではどこかにぶつけたりするといったことは殆どありませんでした。

また、この時計は重量感もそこそこありますが、革ベルト仕様のためにバランスは悪くありませんでした。

アイコン オートマティック クロノグラフ 限定モデル

アイコン オートマティック クロノグラフ限定モデル AI6038-SS001-133-1

アイコンオートマティック クロノグラフの限定モデルが追加されました。

こちらの限定モデルAI6038-SS001-133-1は、世界限定500本となります。

グレーの文字盤にブルーのインダイヤルが特徴的です。

針は全てレッドで統一されており、ブルーのカーフレザーのストラップにもレッドのステッチがあり非常にスポーティな印象を受けます。

ストラップはもちろんイージーストラップ交換システムを搭載しています。

ケースサイズやムーブメントなどの基本仕様は通常モデルと変わりありません。

2019年4月18日に305,000円(税抜)で発売されます。

世界限定500本のうち、日本には20本が入荷する予定です。

総評

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モーリス・ラクロアのアイコンオートマティッククロノグラフは、正規店価格で30万円代という非常に手の届きやすい価格帯ながらデザインの細部や仕上げにこだわったコストパフォーマンスに優れたモデルだといえます。

かなり目立つ時計のため着けていてすぐに回りの友人たちから気づかれました。ホワイトベースにブルーのアクセントが全体的に爽やかな印象です。ケースの厚みを考えるとシャツの袖下に滑り込ませるのは少々難しいですが、カジュアルな装いにはかなり映える時計だと思います。

個人的にはせっかくの200m防水時計なので交換用のラバーストラップなどがあると更に遊べて楽しくなるのではないかなと思いました。

先述の通りアイコンのクロノグラフモデルには、クォーツムーブメントを搭載したモデルもあります。もしケースが厚すぎるなと感じる場合は、そちらを試してみるのも良いかも知れません。

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3針モデルと並べた様子。3針モデルのレビュー記事は以下よりご覧いただけます。

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基本情報

ブランド: Maurice Lacroix (モーリス・ラクロア)
モデル: Aikon Chronograph Automatic (アイコン オートマティック クロノグラフ)
リファレンス番号: AI6038-SS001-131-1
ケースサイズ: ケース径 44mm / 厚さ 15mm
ケース素材: ステンレススチール
防水性: 200m(20気圧)

ムーブメント情報

キャリバー: ML112 (ETA/バルジュー7750ベース)
パワーリザーブ: 46時間
駆動方式: 自動巻
振動数: 4hz 28,800振動/時
石数: 25石

価格

定価: ストラップモデル 302,400円(税込)/ ブレスレットモデル 318,600円(税込)

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